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静まりかえるこの時間 思考も空想も煙

作者: 大江度 ゆう



午前8時出勤

午後16時退社

夢を見た。久しぶりに起きても夢を覚えていた。

午前8時出勤

午後16時退社

コウスケから連絡あり。

午前8時出勤

午後16時退社

最近マイちゃんが気になる。

午前8時出勤

午後16時退社

今日は何もなかった。

午前8時出勤

午後16時退社

今日は何もなかった。

午前10時起床

美容院に行き。帰りにおどるミシンを購入。

昼はモスバーガー。夜はうどん。

午前10時起床

マイちゃんにメールしてみる。

返信がきたがずいぶん時間が経っていた。


#1

上司にあらゆる不満をぶつけた。

周りの同期が言いたくても言えないことを全部つつみかくさずオレ1人が思ってるように伝えた。

ん?

スッキリしたさ。

周りの目は気にしない、これで職場の空気が重くなっても。

何たって人生は一度きりなのだから。

不満をかかえてストレスかかえてそのことを考える時間がもったいない。

これにより1つの仕事をクリアしたと同時に、1つの夢の中でおこっていた出来事でもあった。


#2

20代前半、仕事は週に1回だけバイト。

それ以外の日はスロット。

当然負ける日の方が多いのだが、負ける日の負け額を1万程度に抑えると勝つ時は10万ほど勝てるので月ではプラスを維持していた。

いかに負ける日を認めて負け額を少なくすること。

取り返そうと無理をしないことを自分に言い聞かせていた。

バイトの給料とスロットで30万を維持していた。

ある日、バイトの仲間達とヘルプで来ていたコウスケと営業終了後にお酒飲みながらカラオケした。

当時の記憶はほとんどないがコウスケはオレをなぜか気に入ってくれた。

共通点はミスチルが好き。

コウスケはしっかり働いていたが、飲食店の箱をかり、夜中に仲間を50人ほど集めるDJイベントを主催していた。


オレは仕事をする気はなかったのだが、そんな生活を3年ほど続けた後、新宿でパチスロ系雑誌の製作会社にスカウトされ就職することになる。

環境がかわり今まで遊んでいた友達とほぼ遊べなくなる。

コウスケはそれでも連絡を良いペースでしてくれた。

オレはその頃からコウスケに心を開くようになった。

コウスケはタバコを吸わない。


#3

身長155センチくらい。

細め。

二重。

貧乳。

19歳。

ギャル。

話はうまくない。

可愛い。

写真とられるのが好き。

彼氏あり。

お客様に怒っていた。

付き合えるなら大切にしたい。

以上2011年のデーター。

最後にあったの2011年。

何してんだろう。


午前3時、ベランダで吸うタバコはそんな味だった。
























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― 新着の感想 ―
[良い点] 生活の内容が細やかに書かれているところが新鮮で良かったです。 さらりとした文体が心地よい作品ですね。
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