白き戦車隊
白き戦車隊第一章 壱話 「黒き戦車隊」
20XX年 人類はある脅威にさらされていた、突如として現れた謎の戦車軍団によって
ドイツ、インド、ロシア、フランス、イタリア、チョコスロバキア等の計12か国が浸食された、、謎の戦車隊はその後も様々な浸食を続け世界の約6割が謎の戦車隊により食い尽くされた、謎の戦車隊は黒かったため市民の間では黒き戦車隊と呼ばれた、そして黒き戦車隊の見た目はWW2(第二次世界大戦)に出現した戦車ばかりなのだ、だが、WW2の戦車だとしても性能は全くの別物だった、装甲、機動性、火力、すべてにおいて現代戦車を圧倒するほどの性能だった、この状況を打破するためアメリカと日本は黒き戦車隊に対抗できる兵器を開発していた旧日本の架空戦車の設計図を基に研究、開発を行い、様々な兵器を生み出した、オイ車、オニ車、オホ車、四式重戦車、五式重戦車、チト車、その様な兵器は現代科学により装甲を10倍ほどにし、火力や機動性を底上げした、そして人類最後の希望として「白き戦車隊」と呼ばれるようになった、だが、この兵器は誰が乗ってもピクリとも動かなかった、このままだとやがて人類は滅んでしまうと思い日本政府は即座に兵器を扱える者を招集した、この物語はこの世界に生き、奮闘する、若者たちの物語である
北海道 占守島
<<こちら一号車現在敵戦車は確認できない、二号車はどうだ?送れ>>エンジンが鳴り響く中無線から声が聞こえる、「こちら二号車こちらも確認できない」椅子に座り外の様子を伺っていた車長がそう無線にしゃべりかけた<<了解、三号車、四号車敵戦車は確認できるか?>> <<こちら三号車我々も確認できな>>そう言いかけた瞬間後方でものすごい爆音や衝撃が来た <<三時の方向に敵戦車発見!!敵車種チハ車!!>>「おい砲主!!起きろ!!」そう言われ八ッと目が覚めた「敵だ!!三時の方向!!徹甲弾装填!!」思いっきりレバーを傾けたそして照準が敵車両に狙いを定め「準備よし!!」と、叫んだ
<<全車撃ち方用意!!>>トリガーに指をかけた <<撃て!!>>瞬間トリガーを思いっきり引いた、そして車内の振動とともに光る物体が敵に当たり、そのほとんどが跳ね返ってどこかに飛んで行った <<くっ、全車両後退!!急げ!!>> そしてエンジンが鳴り響き前に体が飛んで行った、その瞬間見たのは前方の隊長車が火を噴き燃える姿だった、そこから先は覚えていない、覚えているのは死に物狂いで逃げた記憶とトリガーを思いっきり引き、指を痛めた記憶だけだ、そして月日は流れ北海道防衛線は崩壊、自衛隊は日本本土への後退を余儀なくされた、
白き戦車隊 第一章 弐話 「迎撃部隊の編制」
北海道の防衛失敗に基づき日本政府は迎撃部隊の人材の招集を急がせた、
そこで陸上自衛隊が取った判断は各部隊もしくは中学校、高校、から協力者を募集した、
そして約34名の中から白き戦車隊を動かせる8名を選抜、即座に8名全員の育成を始めた
北海道防衛線崩壊から約4カ月後
そしてついに迎撃部隊の編成及び訓練が完了した、
12月27日AM12:30分北海道付近、陸上自衛隊駐屯地
「では、これより北海道奪還作戦最終ミーティングを始める、この作戦指揮を担当する伊藤だよろしく」緑色のテントの中約20名の作戦参加者が集まり作戦ミーティングが開始された、「まず、この作戦に参加する車両を説明する、改造型5式重戦車、一両、10式戦車、10両、90式戦車、10両、」右手に紙を持ち伊藤佐官がそう言った、
「まず、北海道への出撃方法についてだが、輸送機から戦車に乗り戦車事降下してもらう
少々無茶な出撃法だが陸地はほとんど占領されてしまい港からの出撃は無理だ、最短ルートとして考えてくれ、次に着地した後の行動だが、まず90式戦車隊が先頭し、偵察を行ってくれ、敵を見つけても報告のみで射撃は厳禁だ、その後10式部隊及び5式重戦車が前進し一気に叩き潰せ」少しシーンとした空気になった、「と、ここまでの事で質問や意見は?」...「ないな、よし、総員出撃用意、速やかに乗車せよ!!」周りで了解の声が起きた、
周りには何機もの輸送機がエンジンを動かし止まっている、その輸送機に次々と戦車が入っていく、その光景に呆然としていたら操縦主の畑部に肩をたたかれた、ハッとなり走って5式重戦車に乗り込んだ、
白き戦車隊第一章 参話 「出撃」
<<司令部より各車へこれより北海道奪還作戦を開始する、では、離陸を始める!!>>
そしてキーンというエンジン音が大きくなる、
5式重戦車のメンバーは 車長西村駿(主人公)砲主大村大樹 操縦主畑部若だ、
<<降下地点まで残り5分>>
機内放送からそう聞こえすぐに命令を下した「主砲弾装填!!弾種硬化徹甲弾!!」
砲主の了解の声とともにギュイーンと言う音が後ろから聞こえる、
そして輸送機の後部ハッチが開いた、その瞬間下から光った物体が機体を貫通し飛んできた、<<敵弾直撃!!被弾!!損害軽微!!>>機内の窓を見ると真横に5機並んでいたはずの輸送機がすべて炎上しながら落ちて行った、
<<くっ、もう駄目だ!!ここで降下させる!>>そして引っかけてあったはずのワイヤーが外され5式重戦車は後部ハッチから投げ出されるように降下を開始した、
「パラシュート展開!!高度二五○○!」そして下から衝撃が走った、
ギィーンと車体が何かにこすれる音がした、敵弾だ、「くっそ、敵は対空もできるのか、砲主!!撃ち方用意!6時の方向!」砲塔が旋回し始め、止まった、「撃て!!」そして車体がゆっくりと正面を地上に向けた、「正面撃ち方用意!」真下には5両のチハ新旧が居た、「撃て!!」降下する速度が速くなりしパラシュートの一枚が破れる音がした、「敵車両撃破!」そう砲主からの戦果報告が出た、一旦ほっとし、ゆっくりと下降する<<こちら司令部一号車は無事か?>>今頃司令部からの無線が入った、「こちら一号車、敵との空中交戦をしたが無事だ、」<<了解した、10式部隊と90式部隊はすべて撃破された、これからは一号車一両のみで作戦を続行してくれ、>>その言葉に驚いた「は?ちょっとまて!」無線が途絶えた、「クソ!!単独であの化け物共を相手かよ!!」床を思いっきり蹴る、
高度一○○、もうそろそろ車体が地面に付く頃だ、
「操縦主地上に到着したらすぐさま後退しろ、」 ガタンと地面に車体が付く音と衝撃が走る、そして車体が後退を始める、着地地点から20Mぐらいは離れただろうか、「停止」
車体が緩やかに止まった、「ふう、少し待機だ、現状を把握する、」
2分後 「前方!!敵戦車多数!!」地図を見ていた時砲主の大村が叫んだ
「何!クソ!!囲まれてやがる、操縦主全速後退!砲主前方撃ち方用意!弾種徹甲弾!!」
爆音と車体が撃たれる音とともに車5式重戦車がその巨大な巨体を後方に動かした
<<こちら司令部これより後退を開始せよ港に船をつけておく>>耳につけている無線機からようやく後退命令が出た、「了解!!速球に移動する!港に何両か護衛車両を付けておいてくれ」<<了解した>>ブチ、という音とともに現在の状況を打破できる方法を考え始めた
お楽しみいただけたでしょうか?
評判がよければまた書くつもりです