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5 同重
重なることで、
生まれたもの。
見え方は、様様だ。
「赫赫」
赫赫、赫赫。
赤が並ぶ。
ずっと先まで、連なる赤色。
情熱だろうか。
輝きだろうか。
太陽と偉い人に聞いてみよう。
「日日」
日と日。
合わせて日日。
日日。
何だろう、
閉じた目かな?
その目蓋の間には、
いったい何を挟んでいるんだい?
日付が変わる59分。
静かな夜闇に問うてみた。
「羽」
飛翔する鳥の翼には、
たくさんの羽が見えた。
大空は自由で、
大地は不自由。
そんな風に思えて仕方がない。
だって、
あんなに雄々しく飛ぶんだもの。
この身に羽が生えたなら、
思う存分飛んでみたい。
◇『同字重ね』より
「赫赫」
「日日」
◇書き下ろし
「羽」
・この詩は投稿寸前で書いてみた。文字数制限の壁。