2 この詩集についての諸々の話 【タイトル】
そういえば、この詩集のタイトルに関して気になっている方もいるかもしれないので、ここに書いておこうと思います。
この詩集は、私が投稿した二つの詩集『詩集:si』『詩集:siki』の中から選んだ詩と、テーマに合う形で新しく書いた詩で構成される詩集です。ですから、二つの詩集にある「s」は、ぜひともタイトルに使いたいなと思っていました。
問題は、それ以外です。「s」から始まるタイトルにしたかったのですが、中々しっくりこない日々が続きました。結局、投稿する段階になっても決まらなかったので、あの長ったらしい名前を仮タイトルとしてつけてみた次第であります。今はもう影も残っていませんが(ちなみに、仮タイトルの前半は『吾輩は猫である』のアレを意識していました)。
そんな紆余曲折の末、決まったのが「sikai」です。色々と意味はありますが、一番強い意味は、「視界」です。「私の視ている世界」で感じたこと、考えたことなどを詩にしているので「sikai」を採用しました。予想をしていた方、当たりましたでしょうか。
この『sikai』ですが、詩は全12章で構成されています。それぞれのテーマに沿うように詩が載っているわけですが、選詩の作業が結構大変でした。ですが、まぁ、大変ではありましたけれど、苦痛ではありませんでした。
選詩の際、これまで書いてきた詩を見つめ直す時間ができましたが、これが中々面白かったです。私は過去を振り返るのが苦手なのですが、詩集の中に残してきた自分の残滓を追っていると、詩作の変遷のようなものを感じることができました。これは、書き続けたからこそ分かる発見であり、書き残してきたからこそ暴かれる秘密です。時に痛みを伴うこともありましたが、自身を知るきっかけになったので良しとします。
良しとしますが、このきっかけによって、問わなければいけない疑問が浮かんできました。それは、「詩とは何か」「何故私は詩を書くのか」というものでした。




