42/57
2 浮き沈みがある人生だから
沈んだままだと嫌なのさ
沈んだままだと辛いのさ
大地で息する我々は
夜空に輝く星に魅せられ
その手を伸ばしてしまうのさ
「浮かれ心地」
たくさんのカミが舞う
この夜は浮世
千切れた糸、結びなおす
笑うがいこつ
悲壮感は無く
ただ狂騒に身を任せる
ああ、楽しき一時
夜は始まったばかり
手招きする猫
明かり点す提灯
私、宵闇に消える
「一番星と数多の星々」
最初に見つけた
夜空の星に、
一番星、と
名前をつけた。
その後に続く
無数の星たち。
輝け、星たちよ。
君らに順位は関係ない。
輝け、輝け。
不安な夜闇を
明るく照らせ。
一番星も、
その他輝く数多の星も、
みんなみんな、
明るく照らせ。
この不安な夜道を。
この不安な暗闇を。
◇『浮沈する心』より
「浮かれ心地」
◇『一番目』より
「一番星と数多の星々」
以上を持ちまして、この詩集における詩の投稿を終わります。




