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1 ()〆
言葉になる前の
不安定な形を、
括弧の中へ
そっと閉じ込めた。
「叶わない」
太陽が山に沈み、
一日が終わりに向かう
少しずつ暗くなっていく空の色
黄色から赤色へ
赤色から青色へ
青色から黒色へ
変化する色合い、染み込んでいく
満たされる心
このままで
どうか、このままで
(しかし、やがて夜が来る…)
「春に吹く」
あたたかい夜風
とけて消えていく
私もあなたも
冷たい冬は過ぎ去った
雪の果てに見た
夜桜の花吹雪
(一瞬強い風がくる)
「ねがいごと:夜」
微量に青を含んだ夜に、
■は、冷えすぎた空気を
肺いっぱいに吸いこむ。
ちかちかと光る夜空の星に、
■は昔、願い事をしたことがあった。
それは誰もが一度は願う、
きわめて単純なことだった。
(そのころ■は、
空にうかぶ星がいつか
願いを叶えてくれると
信じて疑わなかった……)
◇『無力さを噛み締める』より
「叶わない」
◇『春近づく日に』より
「春に吹く」
◇『思』より
「ねがいごと:夜」




