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sikai  作者: 半信半疑
第1章 ジュゲムル
3/57

2 氷

 水が得たのは、冷たさ。

 左上の点点は、冷たさ?

 ふれると溶ける。

 溶けては消える。

 消えると、悲しい。

 悲しい。

「ふれる と とける」


 透明で、

 角ばっていて、

 ふれると冷たい。


 そのまま触りつづけていると、

 どんどんとけていく。


 どんどん、どんどん。

 とけていく。

 どんどん、どんどん。

 とけていく。


 そうして

 いつのまにか、

 氷はなくなっていた。

 なくなって、

 しまっていた。



氷涙ひょうるい


 ポタポタと

 涙。

 とけていく

 涙。

 どうしてそんなに

 泣いてるの?

 こたえはきけず

 ただ、涙。



「折句:こおり」


 こわれてしまいそうな  壊れてしまいそうな

 おとめのやわはだ    乙女の柔肌

 りりしいフォルム    凛々しいフォルム


◇『氷氷氷』より

「ふれる と とける」

氷涙ひょうるい


◇書き下ろし—2018/01/29

「折句:こおり」


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