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sikai  作者: 半信半疑
第7章 偏色詩
28/57

3 穏やかな赤

 小さくて、弱弱しい

 赤色。

 消えないように、

 手で守った。

燐寸まっちの赤」


 燐寸棒まっちぼうの赤い頭を

 箱の側面で

 シュッとこする、

 あの感覚を、

 何度も思い出す。

 シュッ、シュッと。

 箱から離れた赤い頭は、

 小さな火の赤をまとう。

 そして、その

 変化した赤を、

 何するでもなく、

 眺めつづける。

 私の何処かが、

 白くなるまで。灰になるまで。



「羊水の中、赤い灯火」


 蝋燭ろうそくの火を

 何本も並べると、

 辺りは静寂で

 満たされる。

 声をかける必要もない。

 小さな火のささやきが

 自然と聞こえて、

 安らかな心地に

 なるからだろう。

 傷つくこともなく、

 ただただ、安らかで。

 生まれる前の灯火に

 戻った気分になるのだろう。

 弱いけれど、

 満たされた火の形。

 羊水の中に

 いたころの灯火。


◇『小さな火の赤色』より

燐寸まっちの赤」

「羊水の中、赤い灯火」

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