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sikai  作者: 半信半疑
第6章 個人的恋愛表現
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4 寺山さん症候群

 夜明けに猫へ尋ねよう。

「私の恋は、どこにありますか?」

 猫は静かにこう答える。

「それはこの、猫目石の中に」

 私は安堵し、呟く。

 やはりそこか、と。

「恋は何味?」


 レモン味ですか?

 いちご味ですか?

 青林檎味ですか?

 ぶどう味ですか?


 あなたの恋は、

 何の味がしてますか?

 わたしとの恋は、

 何の味がするのでしょう?



「恋の問題集」


 恋の問題集は、

 東大生でも

 解くのに難儀するだろう。

 逆に、

 田舎の少女が

 すらすら解けることもある。



「架空人物への恋慕」


 恋物語を

 読むのは遠慮。

 登場人物の方々に、

 恋することだって

 あるでしょう?

 それでもたまに

 読んでみる。

 叶わぬ恋があることを、

 胸の奥に隠した後で。


◇『寺山さん症候群』より

「恋は何味?」

「恋の問題集」

「架空人物への恋慕」

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