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sikai  作者: 半信半疑
第5章 空の涙
20/57

3 ame

 時間と共に移り変わる空。

 味わうように眺めていると、

 口の中に

 飴玉でもあるみたいだった。

 溶けると味が変化していく、

 飴玉の空。

朝雨ちょうう


 はじまりは穏やかだった。

 すぐに荒れていった。

 やがて落ち着きを取り戻した。


 情緒不安定な、朝の雨。



昼雨ひるあめ


 小さなノック

 ぽつぽつぽつ

 小窓を叩く雨の音


 ぴっちょんぴっちょん

 ぴちゃぴっちょん

 水面すいめん叩く雨の音



夜雨よさめ


 頭の中がぐるぐる回っていた時、

 思考がそれて、音を拾った。


 苛立ちは静まり、焦燥は消え、

 精神の水面みなもは穏やかになっていった。


 夜中に降っていた雨は、

 とても静かな音色だった。


◇『ame』より

朝雨ちょうう

昼雨ひるあめ

夜雨よさめ


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