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sikai  作者: 半信半疑
第4章 日常より生まれる
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1 分別ごみ箱と扇風機

 人でないものとの対話は、意外と素敵なものだ。

 よどみが少ないからだろうか。

 人も、もう少し淀みを減らした方が良い。

 機械的に成れ、というわけじゃないけれど。

「寂しがりやの君たちへ」


 自動販売機の傍の、

 空きビン入れをのぞき込み、

「もうすぐ回収されますからね」と

 一声かけて

 すぐ横へ。


 自動販売機の傍の、

 空きカン入れをのぞき込み、

「直に来ますよ、待ちましょう」

 一声かけて

 すぐ横へ。


 それでも寂しい他の子たちへ

 一言いうため

 歩き出す。

 そのためだけに

 歩き出す。



「せんぷうきとたわむれる」


 無意味に

 つけたり、

 けしたり。

 そのくりかえし。


 ピピッ。ピー。

 ピピッ。ピー。


 ボタンも回路も

 大変そうだから、

 今日は

 これくらいにしてあげよう。


◇『一ばんはじめ』より

「寂しがりやの君たちへ」


◇『くりかえし』より

「せんぷうきとたわむれる」



「そういえばそういうものもあったなぁ」ということで、下の方にランキングのアレを設定してみました。よろしければ、どうぞ。

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