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sikai  作者: 半信半疑
第3章 食べる物
11/57

3 黄色い果実

 黄色は、やさしく見える。

 黄色い果実は、

 やさしいし、おいしいの。

 お得なんだね。


「台所にれもん」


 台所にあった

 れもんの黄色。

 包丁で、

 半分に切って、

 香る酸味。

 しぼって、

 指についたれもんのかげ。

 こんなところにも、

 れもんがいるの。

 いつの間にか、

 れもんがいるの。



「机上のみかん」


 ほら、机の上に黄色がある。

 少しばかり赤が混じった

 まあるい黄色だ。

 頭には緑の帽子をかぶっている。

 ほんのりと

 さわやかな香りがしている。

 ほら、ごらん。

 ぼくの机の上には

 まあるい黄色がある。



「服着た鳳梨ぱいなっぷる


 網タイツを脱ぎ捨てると、

 黄色い素肌が顔を見せる。

 その優しさ甘さに魅了され、

 我を忘れて食べ過ぎると、

 口の中が大変なことに。

 でも、ついつい食べちゃう。

 抗いがたい黄色、罪作りな果実。


◇『黄色い果実』より

「台所にれもん」

「机上のみかん」


◇書き下ろし-2018/01/31

「服着た鳳梨ぱいなっぷる

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