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突然ですがタチの悪い亜人どもが異世界から来るらしいので歓迎してやってください。  作者: 覚醒龍神
1章 突然ですがタチの悪い亜人がやってきます。
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美少女転校生

悠貴はなんとか遅刻せずに間に合った。しかしある疑問が…

クラスがやたらザワついているのである。

「お前本当に大丈夫か?なんかめっちゃザワついてるけど。あいつらはお前のこと見えてねぇんだよな?」

「悠貴は心配しすぎなんだよ~。大丈夫だって。認識阻害もかけてるから。それよりみんなには私のこと見てないんだから悠貴がしゃべったら独り言言ってると思われるかもしれないよ。」

{ぜったいそっちの方が嫌だな…}

恐る恐る自分の席に座る。悠貴の席は1番窓側の1番後ろにあり、隣の席は空いている。

周りのみんなの話を聞いていると、今日転校生が来るということが分かった。確かに昨日先生が言ってたような気がする。今朝の悪夢ナイトメアと、ミラとの出会いが強烈すぎてすっかり忘れていた。

─────────────────────────


「え~今日から転校生が来る。みんな仲良くしてやれよ。」

そう言ったのは最近頭皮の脱毛を気にし始めた悠貴の担任である。

担任はどうでもいいんだよ!早く転校生を見せろ!


先生の後を着いてきたのは凛とした美少女だった。

「この度この学校に転校してきた奥山 凛といいます。」

なるほど奥山 凛か…見た目通りの名前だ。


透き通るような淡い水色をした髪の毛を腰辺りまで伸ばている。シャープな輪郭と鋭くも暖かみのある優しい目は、まさに大人の女性といった感じである。


先生の指示により、俺の隣の席に座ることになった凛にとりあえず一礼。

すると凛も悠貴に対して一礼。

周りの男子どもの声がうるさいが、それもわからんでもない。それもそのはず美少女転校生と隣の席になった男子はその娘と付き合うことができる。そういった特権を今この瞬間手に入れたのだ。喜びを叫びたい気持ちを抑えなければ…


気づけば凛がこちらをじっと見ている。見ているというより睨んでいるといった方がいいだろう。その鋭いまなこで睨み殺すかのように。こちらを見てそして、「放課後屋上に来て。」

それは周りに聞こえないほど小さな声で、しかしはっきりと悠貴に聞こえる声で悠貴の耳の鼓膜を刺激した。


{なんと凛の方から告白してくるのか!?}

そんな淡い期待は直ぐに捨てその時は「いいよ。わかった。」と返しておいた。初対面の少女に対して言うのもなんだが、この娘なにか変なところがある。上手く口に出来ないが…


-----------------------------------------------------------


昼休みに悠貴はミラと話していた。

「本当に放課後屋上に行くの?」

「それはどういう意味だ?なにかマズいことでもあるのか?」

「悠貴も気づいているはずだよ。あの娘の秘密。」

「まぁ確かに変な違和感は感じたけど。」


悠貴の推測は正しかったらしい。現にミラもなにか感じとっている。それも悠貴よりも具体的ななにかを…


「あくまでも私の推測なんだけど、あの娘はエルフ族よ!」

「エッ…エルフ族!? 亜人界ってエルフいんの!? マジでゲームの世界じゃん!!」

「興味を持つところを間違っている…。エルフ族は聖龍軍でもトップクラスの正義感を持っている種族なの。そして朝悠貴を睨んでたのはおそらく私を見てたのだと思う。」


朝の凛とのやり取りを思い出す。凛と一礼した辺りの記憶を探ってみる。凛に睨まれた辺りの記憶を探ってみる………


探ってみた結果、凛と悠貴の目は1度も合っていない。常にミラの方を、敵対している魔王軍の方を見ていた。



「だから何だってんだ!俺は俺のやりたいようにやる! ミラって戦えるか?」

「戦力として期待しているなら残念だけど私には無理かな。呪いを掛けて相手の動きを遅くしたり、攻撃力を下げたりとか、あと夢を具現化することもできるよ。」


要するにミラは使えないってことだ。ごめんなミラ。


エルフという種族はなにせその速度スピード攻撃力パワーが高いことで知られている。そんなエルフに対して、戦闘力ほぼゼロの2人組で挑むとはいくら何でもバカすぎる。しかしこれもあくまでもの話。実際に行ってみないとわからない。白黒はっきりさせるためにも、

「とりあえず放課後屋上にだな…。」


悠貴は最悪の結果になることを覚悟の上決意した。

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