美人と幽霊と童顔と
突然ですが、幽霊と一緒の部屋に住むことになった私……橘 茜、25歳 職業、探偵派遣会社の事務です。
あの幽霊、ルイさんとの衝撃的な出会いを果たし、シアさんに抱き付いたまま一緒に寝てしまった……
私は小学生か……と思いつつも状況が状況だけに仕方ない……と自分を納得させる。
一緒のベットで寝てるシアさんを起こさない用、そっとトイレに……いや、誰か入ってる……
ルイさん……幽霊が入ってるんだろうか……こういう時ノックすればいいんだろうか……いや、まて、幽霊って用足すのか?! と思っていると
「もういいですよ……お待たせしました……」
ジャー……という水を流す音と同時に声がする。
お、おちつけ……おちつくのだ……シアさんや団長は普通に接していたではないか……この幽霊は安全だ……タブン……テレビから出てきて殺されることなんてないんだ、落ち着くんだ……
「ル、ルイさん……おはようございます……」
と、誰も居ない空中に話しかけてみる。
「おはよう……」
とだけ帰ってきて……なんか凄いと思ってしまう……幽霊とこんなハッキリとコミュニケーションできるとは……何気に凄い事なのでは……
そのまま用を足して歯を磨いて洗顔して……どきどきしながら3面鏡を開く、すると案の定ルイさんが普通に洗面台で歯を磨いてる姿が映る……
「むむ……足は……あるな……というか見た目普通の人間に見える……ぁ、ちゃんと水だして口ゆすぐんだ……」
とブツブツと実況しつつ……ルイさんがこっちに向かってくる
「堪能した……?」
あ、なんかすいません……
「お化粧……するの? 私にもしてほしいな……」
さ、触れるのかな……
「そっか……私に触れないと無理なんだ……」
あぁ、なんか泣きそう……でも化粧道具を貸すことくらいは出来るのでは……歯磨いてたし……
「あ、あの、良かったら私の使ってもらっていいんで、お化粧してみますか?」
なんか鏡越しで見ると結構可愛い……というか良く見ると高校生くらいに見える……
「いいの……? 最初は……どうすれば……」
「ぁ、洗顔しました? まずは洗顔して……」
「ずーるーい!!!」
と、いつの間にか起きて抱き付いてくる美人ことシア
「私もまだルイちゃんにお化粧教えたりとかしてないのに~、抜け駆けだぞ~」
いいながら頬をつつかれる……
「ぁ、いえ……じゃあシアさんも一緒に……私もシアさんの見てみたいです……」
スッピンでも全然いけそうな美人だが……
「じゃぁー、ルイちゃん……まずはお風呂だ! ほら茜ちゃんも~」
といいながら引きずらる……
んで
「ちょ……どこ触ってるんですか?!」
「いいじゃんー」
「シアさん……変態……」
「いったなー? ルイちゃんも触っちゃお~」
さわれるのか、この美人……というか鏡越しでしか私何してんのか分かんないけど……
そんなこんなで女3人の贅沢な朝風呂は終わり……
3人で3面鏡の前へ
「さーて、まずはルイちゃんから変身させちゃうぞ~」
後ろから鏡を見ながらルイさん(幽霊)にメイクするシアさんのテクを眺める
ふむ……なかなか……流石美人なだけあるな……?
「えーっと……茜ちゃんマスカラ借りるね~」
「ぁ、どうぞ……」
みるみる内に幽霊が美人になっていく……というかホントにメイク出来るんだ……っぱねえ……
「はい、できあがり~」
なんというか……元々可愛い幽霊ではあったけど……メイクするとアイドル風の幽霊に……
「じゃあ次、茜ちゃんおいで~」
ま、マジッスカ……私もやって貰えるんだ……
ちょっとドキドキしつつ3面鏡の前に座り……ルイさんが後ろから覗き込んでる……なんか慣れるとそんなに驚かないな……昨日叫んだ自分が不思議なくらい……
「茜ちゃんは結構童顔だからー」
聞き捨てならぬ! でも言い返せない……
「ナチュナルメイクで……」
うお……なんか顔面マッサージされてるみたいに指で……ベースメイクが……ってそっからやってもらえるの?!
「ふおぁ……」
妙なうめき声を上げながら顔面マッサージされる……やばい……きもちい……眠くなってきた……
「あはは、茜ちゃん……なんか顔がリスみたいで可愛い~」
ち、ちがうむ……リスじゃないむ……
「ここがええのか~?」
妙なオッサン口調で顔のツボを刺激される……やばぃ、マジでやばい……
そのまま……
目が覚めたら夜でした。
「あれ……夢だったのかな……」
顔を触ってみる。きれいさっぱり……卵肌に……なんかパックされた?!
「おはよう……」
ルイさんが話しかけてくる、おそらく隣のベットから……
「ぁ、ぁの……ルイさん……私あのあと……寝ちゃいました?」
「寝ちゃって……そのままシアさんがパックしだして……」
やはりか
「私も……してもらった……」
ふむ……
「ルイさん……私こうしないと見れないから……」
鞄から手鏡を出して隣のベットに向ける、そのまま自分の顔を半分写しながらルイさんが居る方を……
「ぁ、二人共タマゴ肌ですね……」
「うん…………」
こうして私と幽霊のルイさんの間に友情が芽生えた?