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召喚師(?)さんが召喚されました。  作者: 平野 笹介
第一部 転生 邂逅 別離
3/106

♯02 発覚

 この世界は、多次元平行世界(パラレルワールド?)の内の一つであり[ボーヴル宇宙ダムナ銀河のカッサリ恒星系第三惑星パルミレアの人跡未踏の地]らしい。


『正直ピンとこない。量子論とか分かんないしなぁ』

「アナタ方の世界には少ない魔法の力が色濃く表れた、平穏な世界です」


平穏な世界に魔王って、ずいぶん物騒な気がしないでもないけど。


「私たちの観測結果では、この世界の終末は百数年後、しかし、本来の寿命を考えると、まだ終わる世界では無いのです」


『成る程、人類(いるとすればの話しだけど)を救うんじゃなくて、世界を救う。か』


なんとなくの推理をしつつ、自身に起こった事を引き続き思い出そうとしていると、ネリネリさんが助け船をよこしてくれた。


「本来であれば、すぐにでも魔王として君臨してもらうハズだったのですが、残念ながらアナタの存在はすでに組み替わっており、必要条件を満たしていません」


『大豆じゃないんだから‥‥。あ、先刻言ってた手違いってそういう事?』


自身の声色から、呼び出される最中(或いは、直後)に、何らかの問題が発生して、性別や体が変質してしまったのだろう。青色に近い毛皮に覆われた体の前面に慣れ親しんだマイサンはおらず、平坦だったはずの胸板には、控え目な双丘が存在していた。


「各能力については、残念ですが仕方ありません。これからすぐにでも、成長進化を進めていきましょう」


性別とかの事じゃなかったらしい。っていうか、各能力って事は、諸々、予定よりも少ないって事なんだろうか。


「先ずは、目を閉じて心の中に白い壁を思い浮かべて下さい」


『ショックだわぁ。落ちこぼれてるって宣言されてるようなもんだし‥‥』


心の中で独りごちながら、ズンズン話を進めるネリネリさんに言われた通り、白い壁を思い浮かべる。


「続いて――」



■■■


ネリネリさん怒涛の説明によって、自分や対象の能力を捉える事が出来るようになった。

『ゲーム画面みたいだ‥‥』


ロンネリオ・オルネリア・カーグサス・レイン・コーネリア Lv,10000

[女神の使徒 99]

HP ????/????(+???) MP ????/????(+???)

攻撃力 ???(+???)

防御力 ???(+???)

素早さ ???(+???)

耐久力 ???(+???)

知力  ???(+???)

魔力  ???(+???)

[召喚する者][救世の使者][女神の代行者]...


HP、MPとを表している頭上の横棒が黒いのは、今の僕には理解できない数字だかららしい。


『っていうかレベル1万てなんだよ‥‥』

因みに彼女の各能力(攻撃力や素早さ等の、いわゆるステータス)も、数値が分からない以上、理解できないほどのものなのだ。と、納得しておく。


比較という比較も出来ず、あまり腑に落ちない状況ではある。しかし、代わりと言ってはなんだけど、ネリネリさんを表す[女神の使徒](多分ジョブとかクラスとかの、職業といわれるモノだ。ゲームで見た事有る)と、[召喚する者][救世の使者][女神の代行者]など(此方は多分称号的なモノ)を、それぞれ確認する事が出来た。


対して、僕のステータスは


ジュウゾウ ミシロ Lv,1

[魔王候補  1]

HP 10/10(+50) MP ♭'θ/*㴑!~(+p⑨荐√) 『ナンダコレ』

攻撃力  7(+21)

防御力  2(+19)

素早さ 13(+80)

耐久力 19(+99) 

知力  11(-18)

魔力   5(+88)

[喚ばれし者][捕食者][殺戮者][同族殺し][影に潜む者][夜に動く者]...

 

‥‥ずいぶんな有様だった。

冗長になって済みません、導入は次話で終了予定です。

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