プロローグ3
僕の目的についてはこんな感じだ。
まぁ、もともと人並みに生きるのも難しいと言われている僕だ。
できたらっていう感じで実際は働いて生きるのが優先だった。
だから森で動物を罠にかけてその素材を売るっていう生き方をするつもりだった。
罠にさえかけてしまえばモンスターも対処できるし。
それに
「なんだ、今日もここにこもっているのか?」
ふいに声がする方を向いてみると
そこには大きな背丈たぶん190cmはありそうな大男がいた。
髪の色は金、瞳も同じで、顔は少し長めな感じで
イケメンではないけど不細工でもない。
ふつうの身軽そうな服に、腰に剣をさしていた。
僕は175cmぐらいだから少し上を見ないといけない。
彼は僕の友達のギルバート、普段はギルってよんでいる。
「アランはお祖父さんの研究の理解をしているだけでこもっているわけではないでしょう?」
ギルの隣で少し困った顔をしながら注意をしているのはもう一人の友達のマックス。
彼は160㎝で少し小柄。髪の色は紫で瞳も同じ。
腕輪を一つして指輪を七つしている。
武装はしていない。
「でもよ、こいつ放っておいたら一日中ここにこもってるぜ?」
「それはそうですけどね。」
「いやぁ、僕もこもらないようには意識してるんだけどね。
つい夢中になるというか・・・」
「まぁ、その話はいいか。今日はどうする?狩りにいくか?」
「それとも鍛錬でしょうか?まぁ、今日はあわせますよ。」
僕たち三人は鍛錬や狩りを協力してやっている。
僕一人じゃできないからすごく感謝している。
「んー、実はさ父から冒険者学校にいけって言われたんだよね。
働いたほうが早いと思うんだけど。」
「なに?本当か?」
「うん。まぁ、確かにお祖父さんの研究には必要だと思うけど。」
「そうですね。客観的な資料や当時の資料などを集めることは可能だと思います。」
「うん。だから少し危険でも行っておこうと思って。」
「なら、今日はすまんが予定をキャンセルだな。」
はぁー。とため息をつきながらギルが言った。
「そうですね。手続き等をしてきますか。」
マックスも言う。
「え?どうしたの?」
僕が戸惑いながら言うとギルがこっちを見ながら笑顔で言った。
「俺たちも行くんだよ。その学校に。」