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000  作者: 相馬熊五郎
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プロローグ2


いつも通り森を目指す。

歩いて30分もすればつくぐらいの距離だ。


この森は『混沌の森』と呼ばれている。

なぜかというと森に入ると感覚の一部が狂うらしい。


僕にはそんなことはないのだけれど。慣れてしまったからかも。

まぁ、動物とかはふつうにいるから気を付けてさえいれば問題はない。


森に入り自分がつけた目印をもとに隠れながらすすむ。

森に入って十五分ぐらい進んだところの開けた場所に泉があった。


ここが僕が小さなころから半分住んでいると言っていい場所だ。

もとは僕の祖父が住んでいたみたいだけど。


祖父は色々な知識の本をもって何かを研究していたみたいだ。

モンスターの知識や植物の知識など多種多様な感じだ。

でも一番研究をしていたのは1000年前の戦争みたいだ。


現代でも『勇者』達は存在する。

あくまでそういう肩書を持った超人みたいな人がだけど。


祖父の研究はその『勇者』達に関してだった。

祖父の見解では明らかに『魔王』の戦力が足りていないらしい。


最終戦争が起こってからだけど『勇者』達が『魔王』を追い詰めるのが早すぎるみたいだ。

祖父の独自の目線だからよくわからないけど、

少なくとも『魔王』の攻撃力と防御力が戦争開始と後では極端に減っているみたいだ。

原因は不明。


僕は祖父の研究資料などを読み漁っているのが日課だった。

理解するのは時間がかかったけどある程度は理解できた。

その中で祖父の研究資料のある一文が気になった。


『欠落者』は戦争以降から発生している可能性がある。

という一文だ。その以前にあったかどうかは資料がないらしく

おそらく偶然だろうとされていた。


でももし戦争で何かがあって『欠落者』が生まれてしまったんだとすれば。

―――――僕の欠落にも意味があるんじゃないか?


そう思えた。

理由もなくただ無能として生まれたんじゃなく。

何かの力になっているんじゃないのか?

僕の生まれた意味があるんじゃないか?


だから父も言っていた僕の『目的』はその理由を探すことなんだ。


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