表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

女は嫌だ

 私は女に生まれ落ちたことを、特に不幸だとも幸運だとも思ってはいない。

 ただ、どうしても女のこういうところが嫌だ、ってのはやっぱりある。

 よく言われる、月一のあの日じゃない。


 どうして、女は化粧をせねばならんのか。


 私は、毎日しなくてはいけない、化粧が、嫌いで嫌いで嫌いで仕方ない。

 見ているだけで、怖くなる。

 どうして、みんなは平気で目の回りにペンを走らせたり、つけまをつけたり、コンタクトレンズを入れられる?


 私は怖くて仕方がない。

 知り合いは言う。


「化粧中に失明した人なんて、探せばいるかもしれないけれど、私は聞いたことも見たこともないよ」


 そのぐらい、私だって知ってる。

 私だって、聞いたことも見たこともない。

 だけれども、誰になんと言われても、怖いものは怖いのだ。

 コンタクトレンズは、まぁ、男でも入れるだろうけれど、今そんな話をしてるんじゃない。


 私が目の周りの化粧が嫌いだって話なのだ。

 怖い。

 恐ろしく怖いと書いて、恐怖しているのだ。

 あぁ……男に生まれたかった、とは思わないけれど、化粧は嫌いだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ