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2 告白

連続投稿です。

母にちょっと友人と話してくると言って、校舎内に入り、化学室に向かって歩いて行った。


……ここまでは良い。とても普通なこと。おかしいのは、自分の後ろをコソコソと尾行してくる、部員メンバーだ。


人数は3人で、全員私が所属していた演劇部のメンバーだった。元部長の伊奈聡里いな さとり。元副部長の小室伸也こむろ しんや。それと、部内一演技が上手い火村衿花ひむら えりかだった。


時折、クスクスと笑い声が聞こえたり、何か小声で話をしたりしている。


あぁ、……イライラする。


こんな下手な尾行に気づいていないとでも?しかし、有り難い事なのか、よく分からいけど、清水が私を呼び出した理由がわかってしまった。


……どうやら私は、“告白”されるようです。


あまり、実感がない。むしろなんで私と思ってしまう。理由がわからない。しかし、そのことは本人に聞けば良いこと。問題は、後ろについてくる仲良し3人組だ。まくにも、どうやら目的地まで知っているらしく、どの道き、聞かれてしまうだろう。どうしようかと思っていたら、化学室の前まで来てしまった。


……もう、どうでも良いや。答えはもう決まっているし……。


答えは、“NO”だ。付き合うなんてめんどくさい。相手のペースに合わせなくてはならないし、私は、一人の方が楽しいし、今は恋愛とかどうでも良いと思っているし、興味がわかない。



*****



ガラガラっと、横にスライドして開けるタイプのドアをなんの前触れもなく開けると、部屋の中心にワタワタしている清水がいた。


「あっ、えっと……ゆ、結城……。あのさぁ……!お、俺!」


緊張して赤面している清水の顔はとても真剣だった。

言いたいことは、分かっている。

でも、どうして私を選んだのかがわからない。


……ふと、下を見ると床一面に魔法陣っぽいものが青白く光っていた。


「あのさあ、俺!」


不意に清水が私の手を強く握ってきた。


「俺、お前のことを守ってやるから!」


清水が“告白”した瞬間、魔法陣の色がさっきよりも青白く輝く、目の前が白い光に包まれた。

連続で投稿しました。

次の投稿は、二週間後くらいです。

次は、異世界編です。

清水の告白の意味がわかる回です。


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