4月9日 入学
思春期に思い込みによる超能力通称バイアスが発言する世界、高校入学を果たした海月結増は〇〇〇〇の秘密を隠しつつ高校生活を送る。
入学初日に謎の綺麗な女の子と迷子になり、、、と言う内容
超能力学園もの?です。基本主人公視点ですがキャラが増えるにつれ他キャラの視点も入れていこうと思います。
タイトル回収は2話なので1話は世界観の説明でいっぱいいっぱいになっています。初めての小説なので粗い部分はご容赦ください。
これからよろしくお願いします。
思い込みの力は偉大で、体内に多大な影響を与えることがある。そして人類は進化の過程で思い込みにより体外にまでも影響をあたえることが可能になっていた。
超能力とも言えるその力は思春期の精神状態において幼いの頃に想像した" 可能な "ことの一つを可能にする。 例えば生身で空を飛ぶことが可能だと信じていた人間であれば空を飛ぶ能力、火を吹くことが可能だと信じているのであれば火を吹く能力を与えられる。 そんな誰しも能力を持つ世界で私や僕や俺は生きている。
◆◇◆◇
「おはよう、先生」
「はよー、職員会議で今日はいつもより早いから朝飯はいらん、」
このどう見ても小学校高学年くらいにしか見えない幼女は俺の保護者兼同居人で教師をやってる最上 千代子見た目とは裏腹に酒とタバコが好きなロクでなし(26歳)だ。
「朝飯抜くのは健康に良くないから食パンだけでも食べてきな」
「えー」
「『虹の食パン』出していいから」
「しょうがないなぁ〜♬」
見た目相応に棚からお高い食パンを出し焼かずに頬張る。神速で一枚食べ終えた後ヘルメットをかぶって玄関の方へ向かう。
「あっそうだ!入学式、遅刻するなよ。」
「わかってるよ」
そしてマンションの外からバイクのエンジン音が鳴ったことを確認して、自分もビニール包装を外し新品でピカピカの制服に袖を通し準備を整える。
「よし、行ってきます」
家の玄関に鍵をかけたことを確認し学校に向かう。今日からこの海月 結増の高校生活が始まる。
◆◇◆◇
『我が校では主に個々の能力に合わせたカリキュラムを受けさせます。具体的にはそれぞれ4つのクラスに分けることで実力の向上を図ります。一つ目のAクラスは精神力学その名の通り精神系の能力を持つ生徒を在籍させます。Bクラスは体内力学、こちらも体内系の能力をもつ生徒を在籍させます。そしてCクラスには体外力学、先ほどと同様体外系の生徒を在籍させます。そして4つ目にDクラス、こちらは特進コースとして全ての授業に自由出席を可能とし最高峰の学びを提供させていただきます。今年は一人の生徒がDクラスの対象になりました。また、、、、、、』
校長の話が長いのは全国共通と聞いていたがこれほどとは思っていなかった。要約すると基本3種ある能力の系統でクラス分けをしてその中から希少な能力を持った生徒を特進コースとして優遇するわけだ。ただでさえ能力至上社会と言われる世の中になっているんだ貴重な人材は失いたくないんだろう。故に授業とテストの免除たまの能力測定にのみ出席という最高の環境を与えられる。
「えーと、俺の能力は、、、なるほどじゃあBクラスだな。」
(わかってはいたけどこれは…先生のおかげか)
「?」
教師陣にふんぞり返っている先生に目を向けるとウィンクをしていた。
(何だ?)
◆◇◆◇
「こういうことか…」
教室についてから驚愕する。
「私の名前は最上 千代子今日から君たちの担任をさせてもらう。体内力学の先生だ!得意なことは料理!能力は不老!よろしくぅ!早速だけど自己紹介してもらいます!藍冬 佳織君から」
(料理作ってもらってるやつの前でよくそんな嘘つけるな…)
「はい!藍冬佳織です!ものを凍らせることができます!制御が難しくて体内系なのに近くを凍らせてしまうことがあるので近づくときは気をつけてください!よろしくお願いします!」
「はい次!海月 結増君」
「はい、海月結増です。えー、周りの温度や色に適応することができます。よろしくお願いします。」
(最初の方でよかったぁー僕めちゃくちゃ緊張した!)
そんなこんなで自己紹介は問題なく進んでいった。
「と言うわけで今日はここまで、部活の発表会見る人はこのまま残って!明日からの予定は手元の資料に書いてあるから忘れ物しないように!解散!」
(帰ってあの狼ババアにピザでも取らせよう)
「なぁ!海月だっけ!?よろしく」
「こちらこそよろしく。ええとそう言う君は藍冬君だっけ?」
「あぁ!女みたいな名前だけど佳織でいいよ。こっちも結増って呼ぶからさ」
「じゃあ佳織で、君は氷結系のバイアスなんだっけ?」
「あぁ!昔から寒いところがとてつもなく苦手でさぁ、多分寒いとこが得意になるためにこのバイアスになったんだと思う!そう言うそっちも珍しいよな!俺の冷気に耐えられるってことでしょ?」
「なんでこの能力になったのか理由は忘れちゃったけど季節関係なく行動できるから重宝してるよ。」
「へー!かなり便利だな!俺この後部活見て回るけど一緒に行くか?」
「いや、俺は入る気ないし先に帰るよ」
「じゃあまた明日なー!」
(いいやつだったね、わたしも友達になれるかも)
◆◇◆◇
「えーと、ここどこだ」
校舎が無駄に広いせいで迷ってしまった
(地図はどこだ)
「どうしたの?まいご?」
「うわ!?て、、、」
ーーーーーーーー
息が止まっていた…その銀髪に、透き通る青い目に、一瞬で僕たちの目は彼女から離せなくなった。鼻と鼻がくっつきそうなくらい近づいて彼女は言った。
「きぐう…わたしも…」
「え?…君も迷子なの?」
「うん…ちずよんでも…わからない…」
「地図持ってるの!?ちょっと見せてくれる?」
「うん…」
「なるほど中庭が左から見えてるってことはこっちか、出方わかったかも。でれるよ」
「よかった…」
(同じ一年生か。迷ったのが一人じゃなくてよかった)
◆◇◆◇
校門が見えてきた。結局ここまで10分もかかってしまったでもだいたい把握できたし、
「じゃあここまででそういえばクラスはどこ?俺の言えたことじゃないけどあんなところに迷子になるなんて珍しい」
「D…」
(なるほどこの子が特進コースの)
「じゃあまたあったら仲良くしてねじゃあわたしはここで!」
「うん…」
「きれいだった…あんないろのひと…はじめてみた」
(俺たちも上手くやれそうでよかった。明日からも頑張ろう)
そう思える1日でした。
初めての小説なので粗っぽい部分はご容赦を。
一話は自分の癖がもりもりのキャラである先生を筆頭にこれから関わっていくであろう人物だけを登場させました。
タイトルの実験台うんぬんカンヌンは二話の初めの方で回収させるつもりです。とりあえずここで世界観だけでも楽しんでいただけたら嬉しいです。二話も近頃更新予定ですので少しお待ちください!