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人間失格野郎

皆が私を恐る恐る見た。


「なんで!なんで!なんで!

あいつの頭をかちわってオキシフルで漂白してやりたいっ!!

あのカスの頭から、

私を綺麗サッパリ消し去りたいっ!!」


「なんつー自己評価の高い下郎かしら。血管にオレンジジュース注射してやりたいわっ!!」


ええ、絶望な先生的にきっちりしてやりたい。


「とにかく御実家に一度お帰りになり、ご両親と

お話もう一度詰めて置くことをオススメいたしますわ。」


エリーフラワー様がいうことはもっともである。


「ええと、レイカ。あなたはしばらく結婚は考えてないの?」


「そうですねー、王妃様。

前世で子供も孫もいたし、

現世では食べていけるお仕事さえあれば、

おひとり様でも良いかな、と。」


「まっ!孫もいたの!

羨ましいっっ、!!きいっ。」


「王妃様。こちらを。」


こら、エリーフラワー様。

王妃様に悔しがって噛む用のハンカチを渡すんじゃない。


そして王妃様もそれを噛むんじゃない。


「でもソイツたちが悪いですよね。


だって警備に加えてくれ、お披露目見たいって言ってたのでしょう?


ヴィヴィアンナ様に近づいて何をするつもりだったのか。


恐ろしい執着ですよ。」



確かに。

その時はその勘違い発言を知らなかったから、

ただの図々しいミーハーと思ってたけど。


「なるほど。セバスチャンの言うとおりね。」


王妃様が扇子で顔半分をかくし、

すっ、と目を細められた。

立ちこめるラスボス感。


王妃様は美貌の王子様の母上だけのことはある。


宝塚の男役トップスターが引退して女優になりました、って感じの方なのだ。


「カクノー・シン!!

スケザ・ブ・ロー!!」


「ははっ!!」


天井から忍びが落ちてきたぞ。


「本当はあの2人はフランソワとヨハンという名前でござったが、

5年前、王妃様から改名させられたてごわす。」

「衣装も母上がデザインしたんだ。」


・・何も言えねえ。


「さぁ、あのカス野郎を懲らしめておやんなさい!!


キリキリひったてぇいいっっ!!」


「ははっ!!」


忍びはマッハの速さで何処かへ消えた。


私の頭には

うずまさ、にっこう、という言葉が浮かんでは消えた。


まもなくカス野郎ことカスティンが捕えられた。


なんと自室にはやばい物が沢山あったと言う。


ただの勘違いジャイアン系ナルシストかと思っていたが。

モノホンだったのか。


ちなみにどんな物が押収されたのですか?

と聞くと、

王妃様は私の肩に手をそっと置いて、

首を横にふり、


「聞かない方がいいわ。」


とだけおっしゃった。

王妃様は鳳蘭さんか、凰稀かなめさんか。

そんな感じです。 


ちなみに絶望先生は好きですが、かくしごとの方が

もっと好きですね。

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