番外編 その後の話で付け足しなり。
「やっぱ、若い女の子って影のある男に弱いのかしらー♬
いや、本物の影だけどね。」
「な、なななな何をおっしゃいますやらやら。」
次の日速攻で王妃様に呼びだされた。
スケさんが
「セバスチャン三兄弟はおりませんから、安心しておいで下さいとのことです。」
あーもうー、プライバシーも何もありゃしない。
「ウフフ。セバスは今お付き合いされている、
ジェーン様の婿になることは
ほぼ決まっているのよ。
最後にワンチャン狙ったのね。」
猫ちゃんは好きです、でもこの場合のワンチャンは
迷惑です。
「私はねえ、レイカが誰ぞ貴族と結婚して、
ナンタラ夫人になってくれれば、私の側近としても
対外的に収まりが良いなあと思っていたわけ。
ベルばらのポリニャック夫人みたいに親しくね。」
「いやいや?それは良くない例ですよ。」
そこで扇で口元をおおって、
「でもねえ、レイカは好むと好まざるともなく、
王家の秘密を知っちゃったわけだから、
監視という意味でお庭番と連れそうというと、
理解を得られるわね。」
なんだろう。この自分自身が
知らないうちに
足元から激流に流されて行くような感覚は。
いやなんかいつかお城で働かなくなったら
その後食堂をやろうかというだけのことであって。
その時のパートナーはアンちゃんが良いなという事なんだけど??
「とりあえず、セバスチャンの婿入りを早めましょう。」
侍従長の発言に、
「そうね。そして彼自身には子爵を与えましょう。」
王妃様が書いた脚本はこうだ。
私は子爵位を辞退する。そしてその位が
セバスチャンにまわる。
私はセバスチャンの幸せを願ってそっと城をさる。
そこにアンディがつけ込む。
食堂を開く。
…なるほど??
こうするとセバスチャンのプライドが守られて、
逆恨みの攻撃も、防げるだろうということだ。
「大丈夫。子爵位相当の年金は保証するわ!」
ごっつぁんです!
「それでね、お忍びで私が食べに行きたいの。
多分、ヴィヴィアンナや
エリーフラワーもね。」
「それは願ってもないことです!私は王妃様と
日本トークができないとツライです!」
「わたくしもよ〜〜!!!」
突然ガバチョ!と抱きついてこられた。
「では、良い物件を探します。
お忍びの会員制食堂って事ですね。」
「ア、アンちゃん、いたの?」
「ずっと。」
「アンディ。
セバスチャンが結婚するまでは、節度あるお付き合いをね?色々と面倒だから。」
「ガッテン承知のすけでございます。」
それはギャグなの?お庭番的には日常言語なの??
というより、食堂ってすぐの話なの?
アズスーンアズ??
「まったく、お嬢に寄ってくるの男ってんのは
思いこみが激しいヤツばかりよね。ふふ。
…せっかく出来た家族だもの。
そう簡単に離れやしないわヨ。」
アンちゃんの笑顔は心から楽しそうだった。
これで完結です。
もしかしたら続きを書くかも。。
本当にここまで、読んで下さってありがとうございます。
懐かしい昭和ネタ、お楽しみ下さったでしょうか。
個人的には
マルコポーロの冒険を入れられなかったのが
残念です。
では。今宵ひととき、安らかな眠りを
明日は希望から蹴って起こしてもらえるように。
キシェラック、ヤイラック〜
それでは。
追記
氷の中で眠ってたら溶けて起きちゃったって、
女神さまがやってきたけど
俺はただの転移者です
新作です。
よろしくお願いします
追記
続編 始めました。
続 グランディ王国物語
よろしくお願いします!!
更に追記。
ブルーウォーター公国物語に続きます。
読んで下さいね。
 




