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グランディ王国物語(旧タイトル 思いこんだらの後のあと。(三作目)  作者: 雷鳥文庫


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32/44

ネコなんて,呼んでもこない。

とりあえず実家には2日いた。

お年玉はしっかりと取られた、ちぇっ!


「おまえそんなに薄給なの?」

「えーと、わかんない。一応エリーフラワー様が

時間外とか?

王妃様からエリーフラワーさまの所に行くなら

出向か、派遣扱い?

基本給プラスいくらで払ってもらうから。

ってやってくれた。」


「凄いお方だな。」


寮に戻るとき、兄が護衛してくれた。

「エドワード様にくれぐれも、と頼まれてる。」


お城の中庭にさしかかると、


「まあ、まあ、まあ、

逃げないでよー。

ちょっと。ん、ふふふふっ。

いいじゃないのーー。

少しだけさわらせてよ、ねっ、ヘッヘッへッ。

減るもんじゃないしさ。

いい子だねーーえーー。」


と,ゲスい声が。


えっ乙女の危機?SOS?


だか?この声に聞き覚えが。


「何をしている!!」


兄が飛び出した。


そこにいたのは。お城に住み着いている、

白い猫を押さえ込んでいた、アメリアナ様だった。


多分、そうじゃないかな。

絵姿しかみたことないが、

黒髪ストレートをおだんごにしてる。

私達が飛び出してきたから、固まっていらっしゃった。


「…。猫、お好きなんですか。」


「ええ、とても。」


「嫌がってるみたいですが。」


「…。何故かしら。こんなに好きなのに。

猫ちゃんには、私の愛が伝わらないのよ。」


「猫は、そんなものです。

一見様がグイグイくると逃げます。」


「そうなの。料理人のお方。」


「オマエ、何会話してんの???

こちらとても、えらいお方では??」


「あっらー、お嬢と、お嬢兄じゃない?」


「アンディ様。」


「アメリアナ様。うちのタマちゃんをイジメないで下さい。」

「あのー、アンディ様。名付け親は王妃様?」

「よくわかったわネ。」


そりゃあね。白猫でタマって。


「猫を少しだけ、撫でまわしたいだけなのに。

あの肉球を押したいだけなのに。

顔を近づけて吸いたいだけなのに。

抱っこして、うーんって、頬ずりしたいだけなのに。

何故かしら。逃げていくの。

ああ、触りたい。」


「ご自分の猫でなければ、無理なことが

いくつか含まれていますよ。」


「そうなの?だってうち、飼えないから。」


勝手に猫を拾ってきた小学生か。


「まず、様子をみて。

そうですね、紙袋をガサガサして

寄ってきたら、

のぞみありです。

指とか手の匂いをかがせる。

それからご飯をあげて仲良くなりましょう。

キャットフードをあげても、貴女の立場なら、

誰も怒りません。多分。」


「そうなの?エリーフラワー様の料理人で、

カレーヌ様の親友のお方。」


なんか中途半端な知識だな。


「アメリアナ様。私はアラン様の側近です。

アンディです、ご存じですよね?」


「ええ。」


「こちらの!レイカ・モルドール嬢は

確かに料理はされますが、

男爵令嬢。

わざと名前を呼ばないのは、含むところが

おありなのですか?」


「! いいえ、知らなったのよ、

彼女がひとりでいるところを

カレーヌ様がゆびさして、

彼女は私の親友で、エリーフラワーさまのお食事をみてるのですわ、と。」


ああー、なるほどねー。


「カレーヌ姫か。」

しょうがねえなあって顔になる、

アンちゃん。


その時、タマちゃんが

脱兎いや、脱猫の如く逃げだした。


「ああああああっ、タマちゃあああん。」


涙にむせぶアメリアナ様。


固まって震えてる兄。


「アメリアナ様って、、ええ?ホントに??

や、ヤバイんじゃ??

それにアラン様の側近って??

あと、カレーヌ様??」


「アメリアナ様。護衛の方は??」


「知らないわ。ネコちゃん見てダッシュしちゃったから。」

「そんなに簡単に振り切れる護衛にも問題がありそうね。」


「アメリアナ様、ここでしたか?」

オー・ギンとヤー・シチに連れられて、

アラン様が現れた。


「勝手にフラフラされては困ります。」

汗を拭きながら更に2人現れた。

服装からして、これがアメリアナ様の護衛だろう、


「これで失礼します。」

アンちゃんがそっと私達を連れだしてくれた。


アラン様は手を振って答えてくれた。


兄はもう、

気絶寸前だ。


「大丈夫う??

顔色悪いわよ、ちゃんと息をしてえー、

はい、ヒーヒーフー。」


アンちゃん、それ、ラマーズ法。

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