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グランディ王国物語(旧タイトル 思いこんだらの後のあと。(三作目)  作者: 雷鳥文庫


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13/44

勝手にしやがれ。って事で

「まあ、ともかく君の身柄はこちらで預かろう、

セバスチャンと結婚はしたくないんだろ?」


だっ、誰だ誰だ?白いつばさのガッチャなんとかでではなく、白いマントの美丈夫が現れた。

しかもいきなり壁からだ。


ここここここの方は!?まさか!?


「きゃ♡我が殿、王家の隠し通路を使って

聞いてらしたのね。

いやーん、いけずぅ♡」


何がいけずなのか?

というか王家の隠し通路ってなんだ。

そんなものの、出口が女子寮にあっていいのか?


おい、ちょっと、カレーヌ様、

いい事聞いたわ!って顔しないで。


というより気のせいでなくこのお方は。

アンちゃんの我が君発言からも考えて、


第一王子アラン様っ!!

 

ぐえっ。


挨拶!挨拶!!なんて言うんだっけ!!

確か口上があるはず。


「グランディ王国の鷹であり、若き獅子、麗しき星、賢き鷲である我らが王子アラン様に

ご挨拶申しあげます。」


流石の侯爵令嬢カレーヌ様だ。

ちゃんと押さえてらっしゃる。


この球団名みたいな奴の順番を間違わないようにしなくては。


「グランディ王国の星であり、若鷹軍団の。。」


しまった!間違えた!


あれだけ近所のダイエーで

わかたかぐんだーん♪ってセールの度に流れてたもんなあ!!

なーにー! やっちまったかあ。



「あー、いい、いい、堅苦しいのは。

うちの母と愚弟が世話になってるよね。」


軽くウインクされた。


うわお。ギリギリ10代でらっしゃるのに、

(今年19になられた)

なんちゅう色気だ。


アラン様は王妃様に似てらっしゃる。

王妃様が元ジェンヌなら、 

アラン様はバリバリの現役だ。

しかも、1番美味しい立ち位置とも言われる、

(個人の感想です。)

2番手スターの風格を持ってらっしゃる。


「母は父に似ている弟が可愛くて仕方ないようだ。」


憂いをおびた流し目。軽く空いた口元から


は、とため息を吐かれた。


フェロモンの鬼である。


第一王子様が王妃似、第二王子様が

王様似、というのは周知の事実だ。


そして王妃様が王様にベタ惚れたったことも。

だから側妃が許せなかったし、

王様にそっくりのリード様を身をていして守られたのだろう。


「私はどうなるんですの?」


「君の好きにすればいい。

気になる求婚者がいるなら、あわせてあげる。

外国へいって、留学もいい。

もちろん、お庭番はともかく、

私に仕えたい、というなら歓迎する。


母上に怒られたくないから妃にするのはダメだけどね??」


「このまんまだと、セバスと子作りすることになっちゃうわヨ。」


あら、早速のチャン外し。


ギリリ。


あ、カレーヌ様が歯を噛み締めてる音か。

セバスチャン嫌われてるなあ。


「…とりあえず国を出ますわ。

才女のエリーフラワー様なら、頭脳の流出をおそれられるでしょうけど。

私にはそんな事もありませんでしょ。」


「この国にも貴女をしたってる者は何人もいるのに。」


肩をすくめて、手を挙げてフゥーとポーズをなさる。

どこまでも芝居がかったお方だ。


「隣国へ行きますわ。よしなにお願い致します。」


「ゆっくりすると良い。アメリアナを尋ねなさい。」


…アメリアナ様。



確かアラン様のお妃ご予定の方だ。

つまり未来の王妃である。


これらの発言に政治的含みがあるのか、ないのか。


まあ、どうでもいいか。考えてもわからんことは

考えない。


「あ、そうだ。時々帰ってくるわよ、

レイカさん。


その時、この通路使わせてくださいましね?

アラン様。


うふふ、おしゃべりしましょ。」


えええ?


「いーよー、使って。お友達のふれあいも

必要だよねー。」


おい、何を許可してる。



そして、カレーヌさま。いつ私とあなたが友達になりましたかっっ?!

小一時間問い詰めたい!

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