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マリオネット  作者: 浜田奈伊
2/2

説得

私は男に話しかけた。

「落ち着いて聞いてほしい、貴方はどうしたいんだ」

男は何も言わなかった。

「決して怒らせるつもりはない、現状に対して言わせてほしい。貴方も分かっている通り、こうなった以上無事逃げ切る事は不可能だ。もし全てがどうでもよくなっているなら何も言わない。でも少しでも良い状態で終わりたいなら聞いてほしい。」

その時家の電話がなった。男は私を見た。

「おそらく警察だと思う、もうすぐ留守電に切り替わります」


「あ、もしもし、私は山田署の星田と申します、奥様から通報がありまして現在お宅の前から電話をさせて頂いています。もし不都合、問題がありませんでしたら電話に出るか、外に出てきて頂けますか。」

男は受話器を上げ即電話を切った。


「何だ?」

その言葉に私は男を見上げた。

「さっき言った良い状態で終わらすならの話を聞いている」


私は男を刺激しない様に落ち着いた声で答えた。

「もし警察を帰らせたいなら私が外に出て警察に友達とふざけていましたと謝り家に戻れば警察は帰るでしょう、しかし私が外に出れば私はありのままを話し、貴方は即捕まるでしょう。ですので貴方が今から出頭する事が最良です、この状態で出て行く事を出頭と呼ぶかは分かりませんが。でも少しでも捕まるのを遅らせたいなら私を人質にして立てこもるしかない。しかし捕まるのは確定している、だから捕まった時に出来るだけ罪が軽い状態で終わるのがベストの状態だと思います。」


「だからその方法を聞いている」


乗ってきた、こいつバカだ。しかも現時点で私を殺す気は無いみたいだ。私は少し楽しくなってきた。

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