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昭和

作者: ナダ

昭和という時代

私が過ごした子ども時代


大人は問題だらけだったかもしれないが

子どもの自分にとっては幸せだった


街の中心から外れた、まだ自然が残る新興住宅地で育った

三姉妹の末っ子で、生まれた時から姉たちや幼なじみに囲まれていつもにぎやかだった


一人になれる時間が貴重なくらい、必ず周りに人がいた

安心、安定、当たり前に朝がくる毎日

何かあっても、寝て起きたら忘れていた


日本国民の価値観は定まっていて

未来は約束されていた

決められた生き方、善悪、暗黙のルール

大人は大人の顔をして

子どもは子どもらしく振るまった


それぞれの役割を演じ果たして死んでいく

父親や父親の、母親は母親の

先生は先生の、アイドルはアイドル

表面上は平和で丸く収まっていた


全ての集合意識が足並みを揃えて秩序を守っていた

マイノリティを排除して

臭い物には蓋をして


多数決で何もかもが決まる民主主義

情報は遮断され操作された

今のようなネット社会ではなく

真実は見えなかった



オンタイムで情報が世界中に知れ渡る令和

多様性、SDGs、コンプライアンス

軸になる指針は無く、誰もが空気を読む

こんな時代に何も知らずに生まれてくる


今の時代に生まれなくてよかった

いつもそう思う

無垢なまま、携帯を使いこなせるだろうか?

情報の大海原を漂い、確かな拠り所に掴まることができるだろうか?


ニュースで見る、愚かな若者を他人事として笑えるのだろうか?

自分が渦中の人間にならない保証があるのだろうか?

私は経験があり、知っている

それだけの違いだけだ


昭和という時代に体に叩き込まれた善悪が

常識が、世間様が、暗黙のルールが

そのベースがあるからこそ、アイデンティティがある


古いとか、普通とか、ジェンダーとか言われて

価値観の再考が求められる一方で

変わらない知恵や、故人の教訓が役に立っているのも否めない


私たち昭和のベビーブーム世代生まれは、過渡期を生きてきた

次々と崩れていく世界の中を生き抜いてきた

頼りになるのは、自分の嗅覚だけ

目に見えるものは、信じられない


だからこそ、確固たる自分自身が出来上がった

時代を繋ぐ者として、今、自分の足で立っていられる

固い石頭とぐにゃぐにゃ無知頭の間に挟まれて

柔軟に方向性を修正する役割


何だかずっと中間管理職気分だ

年齢的に、実社会でもそんな立ち位置

偉そうにふんぞり返ることもできない

ぺーぺーの無責任な言動もできない


面倒くさい

よく見えることが、良いこととはいえない

俯瞰して、ため息ついてもラチがあかないから

好きに生きる


個の姿勢で

それぞれが自分らしい生き方で

表現して、お手本になるしかない

言葉が通じないからね(嫌味)


昭和のいいとこ取りして

令和の新体制に乗っかる

世界は良くなっていく

その担い手としてやっていく


頼りなく見えるけど、案外わかってる

昭和生まれの僕らだから







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