始まりの街
はじめまして。久しぶりに投稿します。楽しんでもらえたら幸いです。まだ途中ですが、絶対完結させます。
俺の名前は角我 理駄代。皆かっちゃんって呼んでくれる。
食べる事がまぁまぁ好きで高校生に見えないって言われるぜ。
よく学校を見学に来た中学生に学校案内を頼まれる事があるが、よく考えたらあれは学校の先生だと思われたんかな?
毎日学校が終わったらパトロールに出るのが趣味だ。
プラモデル組むのに困ってる子がいないか巡回するのだ。よくいるからな、プラモデル組むの困ってるやつ。まだ1回も遭遇した事はないけどな。パトロールしてる時にアダルトビデオ落ちてるの見つけた事あるけどな。後ろ歩いてたじーさんに譲ってやったらえらい喜んでたな。また遊びに来いって言ってたから遊びに行くかな。コーラとポテチとエロ本でも持ってな。
じゃあ今日はパトロールをこの辺にしてジジィのとこに行くか。
じーさん「おー、よーきたな」
かっちゃん「おー、きたで」
じーさん「おー、今流行りの女優の本か、ええな」
かっちゃん「先に目が行くのそっちかよ。ポテチとコーラやろ普通」
じーさん「おー、ほんまや。ええもんもってきてくれたな」
かっちゃん「ええもんって絶対こっちの本やろ」
じーさん「おー、せやなー」
かっちゃん「実は虫取り網も持ってきたで。虫取りいこ」
じーさん「かっちゃんは元気やなーほんま高校生かいな」
じーさんは取り敢えず中に入れやと中にいれてくれた。
案内されたのは入口入ってすぐ左手にある客間だった。
じーさんの家の客間はマッサージ機チェアとソファーが2つ、間にテーブルがあってマッサージ機チェアの反対側にテレビが配置されてるってな部屋だった。
部屋に入って左手にあるソファーに座らされた。
後ろは窓があった。そんなヒントでこれから起こる事故を予測するのは不可能だった。
じーさん「この前はその…なんや、ええもん譲ってくれてありがとうなー」
かっちゃん「おー、ええで。」
じーさん「お返しといっちゃなんやが、異世界に送ったるわ」
かっちゃん「おー、…おー?異世界?あの魔法と剣があって主人公のご都合主義でラブコメ展開されるやつか?」
じーさん「そうそう。ええやろ?」
かっちゃん「おー、ええな。ほな送ってや」
じーさん「なんでも、人助けする為に強盗とかトラックに跳ねられたらええらしいわ。」
かっちゃん「そうなん?いや、なんか扉とか呪文とかで送ってくれるんちゃうんかいな」
じーさん「やってみるわ」
かっちゃん「おー、やってみてくれや」
じーさん「ほな、注文してたから」
かっちゃん「え?なにが?」
するとじーさんはスマホのボタンひとつでトラックをダイナミック入店させた。…いや、ダイナミック来客させたんや。
じーさんの家の客間に。俺は窓があるすぐ側に座ってた。
かっちゃん「なん…で…」
かっちゃん「まだ…誰も助け…てな…ぃ…」
じーさん「ワシは救われたぞ」
じーさん「もちろん、アダルトビデオにのぅ!」
…Now Loading…
…
…
雨か…
鼓膜破れたかなぁ…
ほんまに雨の音に似てるんやなぁ…
楽しい人生やったけど、心残りあるなぁ…
プラモデル組むのに困ってる青年助けたかったなぁ…
俺も全然詳しくないけどなー。ただ一緒に困って一緒に悩みたかったんだよな。
機械音「新しい世界に転生するにあたり、新しい組織を構築します。」
かっちゃん「?!」
機械音「体内で脂肪を消費し、エネルギーへと変換できるよう体の組織を再構築します。脂肪を保管できるストレージを生成します。魔法が使えるように魔力ストレージも生成します。魔法適正に5つの属性をランダムに取得できます。全属性取得できる確率は0.001%です。今所有している脂肪の1%を消費して全属性を確定で所持できます。脂肪の1%を消費して全属性を取得しますか?」
なんかわからんけど、あのじーさん成功させたっぽいぞ。それなら当然
かっちゃん「もちろん!」
機械音「今所有している1%の脂肪を消費しました。全属性の光、闇、緑、青、赤の属性全てを取得しました。それでは次にユニークスキルを1つにつき今所有している脂肪の2%を消費して3つまで取得できます。得られるユニークスキルは完全ランダムで取得されます。得られるユニークスキルは今知る事ができず、死ぬまで発動する事がない可能性もあります。」
かっちゃん「もちろん3つ!てか脂肪なんて普通は無限に増えるじゃん。てか食い放題ってやばくね?新しい世界がどんだけ食に困るかしらんけど」
機械音「今所有している脂肪の6%を消費してユニークスキルをランダムで3つ取得しました。それでは新しい組織の構築が完了しましたので意識を元の体に戻します。激しい揺れを体験する可能性もあります。」
そして確かに激しい揺れを感じ、共に三半規管が揺さぶられる感覚に陥り、乗り物酔いのような感覚に襲われる。あー、雨は降ってるんだな。
…ザーッ…
???「おい!そこの不細工な髪型のおっさん大丈夫か?!…ん?おっさんじゃなくて青年か?」
かっちゃん「あ、俺の事か。ああ、大丈夫だ。ここはどこだ?」
商人「ここはただの道端だが…たまたま商人の俺が通りかかっただけだ。」
かっちゃん「おー、そうか。」
商人「…てか、すげぇな!その腹!ちょっとたるんでるが…相当入るだろ!」
かっちゃん「あー、さっき多分ここ来る前に消費しちゃったからその分たるんじゃったんだろなぁ」
商人「そんな腹持ってるやつ、見た事ねえ!」
かっちゃん「昨今じゃあこんな腹したやつばっかだろ」
いや、待てよ?この世界では皆痩せてるのか?俺浮きまくるんじゃね?
商人「馬鹿いうんじゃねえ!皆、腹が肥えたくて肥えたくて仕方ねえのに…ホントに人間か?おめぇ」
かっちゃん「当たり前だのクラッカーよ」
商人「…え?なに?クラッカー?」
かっちゃん「おう」
かっちゃん「そんな事より、この世界では腹肥えてるやつがモテんのか?」
商人「おう!当たり前だのクラッカーってやつよ。町へ行ってみな。腹が肥えすぎて門番に呼び止められるぜ。丁寧に扱ってもらえるだろうよ。」
かっちゃん「へー、そりゃいいな。」
かっちゃん「ところであんた」
商人「なんだい」
かっちゃん「骨が太そうで細く見えるが体脂肪率は何%くらいなん?」
商人「俺でも多い方さ。平均5%と言われてるが俺は7%もあるんだぜ」
かっちゃん「へー、俺は30%くらいだぜ!」
まだまだ続きます。