第六回 「スポンサー」
ラジオネーム、眠らない人さんよりいただいた怪談です。
「スポンサー」
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僕もラジオ局の怪談を思い出したので投稿します。
あるラジオ局の超人気アナウンサーのマネージャーが裏ではかなりのモラハラで、番組ADをひどく苛めていたそうです。
その事を苦におもったADは、ある日とうとうラジオ局の1Fトイレで首を吊ってしまいました。
でもその事件は表沙汰にはならなかったんですって。
その後も超人気アナウンサーの人気はとどまることを知らず状態。
マネージャーは何の責任も感じていないのか、振る舞いもかわらなかったそうです。
ちなみに超人気アナウンサーも、
「ADって消耗品だから」なんて言っちゃう糞野郎だったらしいですよ。
自殺してしまったADを知っている局の人は、ADがかわいそうだと思っても、
「次は我が身」と思って何も言えなかった。
そんなある時、超人気アナウンサーの生放送中に、急にマイクの調子が悪くなって、隠し撮りなのか、マネージャーのモラハラのセリフや、超人気アナウンサーの、
「ADって消耗品だから」の音声が流されたそうです。
それで結局は超人気アナウンサーはその番組を降板することになったのですが、その後も生放送の番組はスポンサーの強い希望で存続したんですって。
でも、その番組では生放送中に度々音声がおかしくなって、その局内部のマズイ問題を暴露し続けたんだそうです。
だけど、その生放送の番組スポンサーは、最後までスポンサーを降りなかった。
最後には、暴露されまくったラジオ局はつぶれてしまったそうです。
そのスポンサーの会社、実は自殺したADのお父さんが社長だったという噂です。
――――……
――という投稿をいただきました。
あれ、もしかして良い話だったりして(笑)。
どんな問題が起きても降りない番組スポンサー。
そのスポンサーは間違いなく「神」ですね。
それでは、閉局前の特別企画「連続怪談特集」、明日も引き続きご聴取ください。
そういえばこのラジオ局、かつて超人気アナウンサーが生放送の番組を持っていたという噂を聞いたことがあるような……。
でもこの局はつぶれていないワケだし、きっと気の所為よね……。