第二回 「黒い子豚の霊」
ラジオネーム、クロネコトラさんよりいただいた怪談です。
「黒い子豚の霊」
――――……
これはぼくが父から聞いた話です。
あるとき、とつぜん父が語り始めました。
「自分は一男三女の長男だが、本当は三男だった」というのです。
じゃあ兄二人はどうしたのかというと、
「ふたりとも三歳か四歳時に、原因不明の病になってしまい、発熱して死んでしまった」のだそう。
さらに深く話を聞いてみると、兄二人は亡くなる前に、
「黒いモヤモヤとした子豚みたいなモノが追いかけてくる」
と同じことを言って怯えて泣いていたそうです。
当時、父の家は山の中腹に家を持っていたのですが、
「家の場所がよくないかもしれない」と祖父が引っ越しを決断。
そのおかげで父は無事だったのでしょうか。
クリスチャンでまじめな父からこんな話を聞かされるとは思わなかったので、当時けっこう驚いた記憶です。
――――……
――という投稿をいただきました。
「黒い子豚」の霊なのでしょうか。
なんだかカワイイ気がするのは私だけ?
それでは、閉局前の特別企画「連続怪談特集」、明日も引き続きご聴取ください。