第一回 「ラジオ局のお葬式」
ラジオネーム、タロタロさんよりいただいた怪談です。
「ラジオ局のお葬式」
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どんなモノにも最後がある。
それはラジオ局も同じです。
あくまで噂話なのですが。
ラジオ局が閉鎖、閉局するときに「最後の放送」というのがあるそうです。
それは不思議な「無音の放送」で、数少ないですが実際に聞いた人もいるそうです。
でも実はその「無音放送」が終わった後、更に放送があるらしいのです。
何の放送かというと「お葬式」なんだそうです。
その放送はラジオ局の為の放送であって、人間の為の放送ではないということです。
そして、人間が間違って聞いてしまった場合、ラジオ局の魂と一緒にあの世に連れていかれてしまうのだそうです。
この「お葬式」の放送は、ラジオ局が閉局されてから六日以内に放送されるらしいです。
だから「最後の放送」が終わってから六日間は絶対そのラジオ局の周波数に合わせてはいけないそうです。
「お葬式の放送」を聞いたことある人によると■■■ザッ■■ザザーッ■■という内容らしいですよ。
――――……
――という投稿をいただきました。
「お葬式の放送」って私は初耳なのですが、本当にそのような放送があるのでしょうか。
そういえば、このラジオ局も最後の放送日――閉局の日が近づいてきました。
リスナーの皆さんはくれぐれも「お葬式の放送」を聞かないように気をつけてくださいね。
私も気を付けなければいけませんね。
それでは、閉局前の特別企画「連続怪談特集」、明日も引き続きご聴取ください。