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僕の彼女は静かで優しい女の子だった  作者: ルイ シノダ
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皆の夏休み


すみません。編集のトラブルで後半が飛んでしまって長さがいつもの半分位です。

流れ的には問題ないんですけど(´;ω;`)


------------------


私鏡京子、今日から夏休みだ。そして私は明人の部屋にいる。


「明人、今日から夏休みよ。どこ行こうか?」

「京子さん、俺バイトします」

「えっ、バイトなんで。お金に困っているの?そんな訳無いよね」

「ええ、親からの仕送りで生活は出来るのですが、キツキツなので」

「お金なら私が出すわ。明人は心配しなくていいのに」

「そんな事出来ないですよ。外食なんかも出来れば俺が出したいです。欲しい本もあります」


 どうしたのかしら。この子がお金欲しがるなんて。でも言っている事はその通りだけど。

「分かったわ。でも当てとかあるの?」

「はい、学務課で紹介して貰おうかと。聞いたら附属病院で事務があるらしくて。週二日から四日出来るという事です」


「それって滅茶時給安いやつでしょ」

「まあ仕方ないと思っています。場所も大学ですし」

「何言っているの。あなたの頭でそんなところ駄目よ。私の知っている学習塾を紹介してあげる」


「えっ、でも」

「早速、明日行こうか。でも夏休みだけなの?」

「どういう意味ですか?」

「結構長く続けられるわよ。それに時給も経験で上がっていくし」

「…分かりました。お願いします」

 紗耶香との予定まだはっきりしていないし。取敢えず聞いてみるか。


「それより私との夏休みどうしようか?一ヶ月しかないからバイトも入れると厳しいわね」

「バイト決まってからで良いですか?」

 そうしないと紗耶香との事もあるからな。



「ねえ、一つ聞いていい?」

「何ですか?」

「明人、あの子とはどうするの?夏休み会うんでしょう。会うのは構わない、でもね。私も貴方が好きな一人の女の子よ。出来れば私を優先して欲しいな」

 上目使いで見て来た。


 京子さんは、胡坐をかいている俺の足の上で俺に正面を向ける様な形で座っている。首元がラフなTシャツを着ていて結構メンタル面で厳しい。


「…………」

「ねえ、約束して。私を優先するって」

「いや、でも」

「何がいや、でもなの?あなたがあの子を思うのは分かるわ。でもそれは愛情?責任感?はっきりと言える?」

「…………」



「まあいいわ。明人しよっか」

 京子さんが中腰になって俺の頭の後ろに手を回して俺の顔を彼女の胸に埋めさせた。


 ふふふっ、明人は私のもの。あの子には譲らないわ。こうして明人のメンタル面を少しずつ私に持ってくれば。


 明人は私にまだ何も言ってくれていない。でも今はこうしている。私を嫌いならこの関係は続いていない。そう彼が私に向いている事は実感している。


そしてそれは急ぐ事ではない。距離と時間というのは人の心に色々な事を入れて来る。そして考えさせる。

いずれあの子は他の人を好きになる。その時、明人には私だけ。それでいい。





 翌日

俺は京子さんの紹介で学習塾の塾長と面接をした。取敢えず一週間は補助として教え方を覚え、その後塾講師として指導するという内容だった。


 毎日一日中という訳でもないので時間的には問題ない。授業優先ではあるが、九月からの履修登録をうまく調整すれば何とか出来るだろう。


―――――

 

京子さん、思い通りに行きますかね?

 

次回をお楽しみに

 

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意欲が沸きます。

感想や、誤字脱字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。


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