表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駄菓子屋から始まる異世界レベリング  作者: 八 五月 / 戯歌 飛龍
7/77

第7話

<第7話☆>



ーここはどこだっけ?

疲れ切った感覚が抜けないまま、うつ伏せになっている体をゆっくりと起こす。


ああ、そうだ

僕は異世界に来たんだ

それで…


視界を上げると、あるのは大きな汚れた毛。

しっかりと思い出した途端、ぞわぞわとした背筋に悪寒が走った。

手には真っ赤な血が まだ固まってはいないものの、こびりついている。


「うわあぁぁぁぁっ!」


反射的に服で手を拭く。

ゴシゴシと拭くうちに、自分の服が変わっているのに気づいた。

どうして今まで気づかなかったんだ。


服はよくあるPRGの初期の装備のような布のポロシャツとズボン、それに柔らかい革の靴を履いていた。


「なんで服が変わって…?」


オドオドと戸惑いを隠せずにいると、何処からか クスクス と笑い声に、傀の動きが固まる。


「だ、だ、誰かいるんですか?」


「あんた、なかなか無茶苦茶な戦い方するわね〜」


そこには、茶色の髪についているオレンジ色の花のピンがよく似合う、少女。否、手のひらぐらいの大きさの妖精だった。

オレンジ色の花弁のような羽が背中から生えていて、妖精か精霊だというのは一目瞭然だった。


「どちら様、ですか?」


「そうね、まずは自己紹介よね」


妖精は胸に手を当てながら続けた。


「私はティラミス・ティン・フール。みんなはティラって呼んでたわ」


ティラは、ニッと歯を見せて笑った。

それにつられるように傀の緊張も緩む。


「僕は傀です、道永傀。」


ティラは少し不思議な顔をして言った。


「あれ?あんた、さっきとちょっと雰囲気が違うわね」

「な、何がですか?」


傀は首を傾げた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ