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駄菓子屋から始まる異世界レベリング  作者: 八 五月 / 戯歌 飛龍
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第51話

弓矢の構え方、打ち方、狙う方法、勿論風の読み方は一通り訓練所で教えて貰った。


学んだものの、風の読み方というのは難易度が高すぎて、僕には使えそうになかったが…。


「じゃあ、やってごらん」

はい、っと弓と矢を渡される。

それを受け取り、おずおずと 教えて貰った通りに獲物を弓を引く。


今狙っている獲物は、鳥型のモンスターではあるが飛べない鳥であり、よく初心者が始めるには最適とも言われているらしい。

そんな頭を下げては嘴で何かを啄んでいる鳥をよくよく観察すると、ぷっくりとした丸いお腹には小さな羽が生えている。


その姿は、例えるなら鳥のキウイとダチョウをかけ合わせたようなモンスターだった。

その体長は約1mあるないかぐらいだ。


狙い難くはない大きさではあるが、このモンスターは頭を狙うのが最も質がいい素材を取ることが出来る。

頭を射るのは、傀にとっては至難の技だ。


訓練でも的に当てられなかった僕に、動く標的に当てられる訳がない。

何より、可愛そうと、思ってしまう


(どこでもいい!当たってくれ)


そんな思いを矢に乗せ、放つ。

風に乗るように跳び、フワフワと揺れる。

引きが甘かったのか、角度が悪かったのか、原因はわからない。

だが、これは外れる。それだけは離した瞬間わかった。

そして、鳥のモンスター、キウから離れた所に落ちた。


キウが気づかないほどに




「初めてだと難しいかですよね」


「す、すいません」

「当たらない時は当たらないので、気にしない!」

菊那さんはそう言い、頭に手をポンと乗せた。

何故か安心する。


「ねぇ、菊那は出来るの?初めての傀にやらせてさ」

ティラの当たりが何故か強い。

団長の隣に居たと聞いた時からだろうか。


「ティラちゃん何かあった?」

菊那がこそっと傀に耳打ちをする。


「いえ、わからないです」

「何コソコソしてるの?」

ティラの目が怖い。

僕に向けてではないけど、怖い。


「ティ、ティラどうしたの?」

恐る恐る聞いてみるがティラはソッポを向き、「別に」と一言。


「ティラちゃん、さっき俺に出来るかって聞いたよね」

「聞いたわよ」

明らかに機嫌が悪い。


「じゃあ、見ててくださいね」

菊那は傀から弓と矢を受け取り、キウに狙いを定める。


訓練所で感じたような圧力がのしかかる。

勿論、ティラも感じていただろう。


キウの動きが止まる

キウもこの圧力を感じているのだろうか?

しかし、一向に動こうとしない



その間にも、菊那が引いた弓はしなり、弦は張り詰める。


そして、いっぱいになったその力は、華麗に風を切り裂き、キウの頭をざぁっと貫いた。




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