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駄菓子屋から始まる異世界レベリング  作者: 八 五月 / 戯歌 飛龍
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第45話


「そう言えばいつも隣にいる妖精さんは?」

「妖精…?ああ、ティラの事ですね」

「そうそう」


「なんか最近別の用事があるみたいで…」


……なんか、口に出すと不安が押し寄せてくる。



「不安?」

「いいえ。そんな事は…」


「まぁいいよ」と、菊那さんは肩をポンと、叩く。

優しく乗せられた手に暖かさを感じる。

すると、そろそろ始めるかと正面に移動する。


そうだった

今はそれよりも訓練だ

僕はまだだれにも勝った事がない

折角菊那さんと戦えるんだ

戦い方を覚えないとっ!


「じゃあ、傀くん。構えて」

その菊那さんの言葉で一応自分なりの構え方をやってみる。

手を柔らかく丸め、腕を胸の前に持ってきてゆとりを作り、腰を少し落とす




「ん〜。腕の位置はいいけど、手はもっとゆで卵を持つ感じで。直ぐ敵を掴めるようにね」

「こんな感じですか?」

「そうそう。そんな感じ」


「それに、腰をもう少し落として…そうそう」


その一言にホッと胸を撫で下ろす。

構え方すらまともに指示通り出来なかったら、ダメダメだ。


「んー まぁ、ぶっちゃけ、構え方なんてどんなんでもいいんですけどね」

「え、えぇー…」

思わず、驚きの声が出てしまう。


「次に、いい技を教えてよう!これは団長が使ってる技なんだけど、柔道ってあるでしょ、それの応用」


柔道と聞くと少し心配なのが1つ。

期待があるのが2つ。


「まずは受けるのがいいかもね。いいですか?」

「は、はい!」

「じゃ、いくよ」


一瞬だった

一瞬で、投げられた

投げられる、よりは回されるの方が例えがいいだろう

体が空中に浮き、力一杯 地面に叩きつけられる

とは思ったが、まるで置くように落ちた

想像よりは痛くはないが、すぐには動けない


「どうだった?なんとなく掴めた?」

「す、すみません、全く掴めなくて…」

「そうかー、それならしょうがないですね」


んー。と少し考えると、菊那は自分より絶対的に重い、筋骨隆々の教官を呼びつけた。


「構えて!」


菊那のその一言で、教官と菊那の間からプレッシャーが流れる。

体は重く、今にも巻き込まれないように逃げ出したくなる、夢の中であるようなあの感じ。


「よく見ててね」


菊那さんは、教官の胸元を掴み、横に流すように投げた。

掴んだまま後ろを振り向くように。


「菊那さん。これ回避出来ないから嫌んですよ!勘弁してください!!」


「回避は出来ますよ?

まず一つ目は、ツルツルの鉄系の装備を着る。握れなかったら投げられないですからね。

次に掴まれない。これが鉄則ですよ」



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