第18話
BRW団って結構しっかりしてるんだなぁ。
もっと冒険者ギルドってちゃんとしてないと思ってた。
けど、他のギルドの方がいいのかなぁ?
ティラと顔を突き合わせる。
「どうしよう」
「BRW団は結構評判いい方らしいけど」
「良さそうだよね…」
「うん!BRW団で登録しよう!」
「決めたのね?じゃあ、ここに名前と年齢、書いてある項目を記入してね。
文字の読み書きはできるかしら?もしできないなら代筆とかするけど」
出された紙は日本語で書かれていたから、大丈夫ですと断ると、緊張しつつ書き始める。
インクを使って書くなんて初めてのことで使い方すらわかってないのに、人に見られながら書くと異様に緊張してしまう。
わり〜な坊主、ちょいどいてくれ
男の人がちょうど後ろで誰かに話しかけているようだ。
そんなことよりも、インクだまりができちゃった…。
どうしたらいいんだろ?
ん?坊主…、僕?!
「え!すみません!!」
謝りながら後ろを振り向いた傀は次の瞬間、口をパクパクさせる。
なぜなら、明るい声をした彼は、鈍い光沢をもつ かなりの重量がありそうな鎧を着ていたからだ。
彼の後ろには、もう二人の男性が立っているが彼ほどではないものの、全く知識のない傀にさえすごいものだとわかる武器を持っている。
その力強さに、現実に思わず息を飲む。
「ん…? わるいが、今日は冒険者登録はできねぇんだ。帰ってくれるか?」
「団長!!」
「ちょっとアンタ!」
さっきはそんなこと言ってなかったのに…。
受付嬢のお姉さんもティラも抗議しているが、どうやらこの人は偉い人らしく、彼の決定は覆されなかった。
登録ができないんじゃないんだ。
断られたんだと、力を入れていた肩が落ちる。
「代わりと言っては何だけど、初回限定!少年に お小遣いをあげよう!」
刀のようなものを携えた人がぴょこっと飛び出てくると、手に金色に光る硬貨。
お小遣いどころじゃないのではないかと口を開こうとしたが、すぐに建物の外へと摘み出されてしまった。
そんな傀の様子に通行人達からは、またBRW団の間引きか、なんて囁きが聞こえる。
間引き…。
僕ってそんなに弱そうに見えるだろうか。
自問自答でまた自分で傷ついてしまう。
「何 あの男! 団長だからって〜!!
こうなったらアイツら、BRW団なんてベッタンギッタンにしてやるんだから!」
依頼所に向かってティラはべぇと舌を出す。
「でも、まぁ良かったんじゃない。依頼は受けられないけど、その金貨で防具に武器、色々買ってもお釣りがくるわよ!
冒険者にならなくても魔物を倒してお金は稼げるしね!」
ティラは傀を元気づけようとするが、傀はただその金貨を見つめる事しか出来なかった。




