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絵本の内容のお話です。
この世界の仕組みのお話になります。
ー世界のはじまりのお話ー
むかしむかし、この世界にはなにもありませんでした。
ひかりも、花も、生き物も、夜空もありませんでした。
あるとき、そこにかがやく人がやってきます。
かがやく人は、何もない世界に人を作り出しました。
そうして、人にこの世界を豊かにする役割をあたえたのです。
ですが、人は生まれたばかりで、どうしたらいいのかわからないと言いました。
そこで、かがやく人は自分の知識を本にして生み出しました。
これを読めばいいと言ってかがやく人は去っていきました。
それから人は、本を読んでいろいろなことを学びました。
小麦の作り方、人としての倫理観、魔法の使い方。
ですがかがやく人の残した本は読むのに力が必要でした。
かがやく人の知識を得るための代償が力だったのです。
本によっては命を落とすこともありました。
なので人々は識者という選ばれた人に知識を得てもらい、
みんなで共有することになったのです。
こうして今の世界は作られたのでした。
読んでくださってありがとうございました。