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無題

無題2

作者: にっくきニック

 夜だ。

 部屋の電気を消してベッドに入る。仰向けになり柔らかすぎる枕の位置を微調整して目を閉じる。季節は冬。布団が冷たい。

 (携帯の充電オーケー、歯磨きオーケー、トイレもオーケー。よし、大丈夫だ)

 確認を済まし、よし寝よう。しかし、やはり、明日のことを思う。寝ようと思うのに勝手にあの不細工でいやだいやだと言っている顔や、上司のあの禿げあがった頭からつばを飛ばして怒鳴る様子が思い出される。一度思い出すともう脳は止まらず、悪い子供の頃からの癖で、イラついた人間を殴ったり殺したりと空想する。その空想の中で、一種のカタルシスを得、そしてそれの途中で馬鹿らしくなり、軽い吐き気を催す。

 (ああ、いっそ起きた時に何もかもすでに終わっていてあるいは死んでたらいいのに)

 そうやって疲れて大体眠る。

 しかし、しかし朝は、いつも現実の朝だ。


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