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<34> 最強の仲間

 作戦は、思った以上に成功した。


 彼女の名前はファミル。髪は銀髪。目の色はエメラルドグリーン。年齢はリサと同じぐらいに見えるが、女性に年を聞くのは失礼? という日本の常識にとらわれ、まだ聞いていない。見た目は可愛い。リサほどではないよ。(建前上そう言っておかないとリサの機嫌を損ねる。)変装している時は男にも見えたが、身長は女性にしては高い。170センチぐらいあるか?


 リサは、既にファミルと友達になっているつもりだ。ファミルは多少緊張が残っているようにも見える。最近は逆に襲われるのではないかと、夜もあまり眠れなかったらしい。そういえば、疲れているようにも見える。


 僕は、ポイントを使ってファミルの異世界言語能力を取得し、日本に行く準備をした。


 ファミルには、今日一日ぐっすり眠ってもらい、明日は日本に行く準備をしてもらう。家族や友達にも、遠くに出かけることを伝えてもらわないといけないが、問題ないとファミルは言っていた。


 ファミルの準備が整うまで、僕は鏡ときんを交換するため、日本とルカナンを行き来している。さまざま工夫した結果一度に10(トン)の鏡や金を運ぶことができるようになった。


 僕の100CCのおしっこの価値が金10t分(四百億円以上)になるのだ。もう、僕自身の収入がいくらかは気にしていない。会社の利益を九割にしてるから、僕の取り分は利益の一割。そこからさらに税金で半分持って行かれても月に五百億円以上は残る。


 日々、大田副社長から嬉しい悲鳴を聞く。不満は忙しすぎることらしい。大田副社長も優秀なスタッフを多く雇い、すべて任せる立場にも関わらず、組織を大きくする必要に毎日迫られ、会社の買収交渉やらなにやらで、とにかく大田副社長でないと判断できないことが多いらしい。彼の不満はこうだ。


「田中社長、初めに言ったのって月に100キロ目標でしたよね。それが一回に10tって、話が全然違うじゃないですか。会社をどれだけ拡大しないといけないと思っているんですか?人材がもう全然足りないんですよ。それだけの金を有効利用しようと思ったら、会社の規模も人材も全く足りません。本当にありがとうございます」


 最初不満顔で言ってたのが、最後には笑顔だったので半分冗談で言っているんだろう。ともかく、仕事は順調なようだ。


 青木探偵事務所に挨拶に行く。青木さんに最強の仲間を獲得できたことを報告した。すると、すぐにでもファミルに働いて欲しいと言われた。まずはテレビに出演してもらい、優勝してもらう。それから、本格的に働いてもらう予定で、ファミルの体を使うのに最適な女性がいるそうだ。


 名前はナンシー・ウェイク。武力面ではファミルに敵わないものの、窮地における的確な判断力でナンシーに勝る女性はいないそうだ。だから、一つの体を二人で共有し最強の探偵として活躍が期待されると言う。


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