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アストの戦い

一週間で何とか更新出来ました!

 昼寝から目を覚ますと、既に魔王達も揃っていた。しかし、魔王城の外とはいえ目の前で戦うのは大丈夫なのだろうか。下手したら城への被害とか凄いのでは。


「心配はいらぬよ。仮にも魔王城の一つだ、ちゃんと邪神様の加護で護られているよ」


 加護で護られている……って、リエよりも下手したら優秀なのでは。そう言えば、リエって何か役に立ってたっけ?


「色々頑張ってたよ!? 特に王城では凄い役に立ってたと思うよ!?」


 あ、そうだったな。少なくとも役に立ってるとこあったな、それをマイナスにするぐらいの事もしてるけど。

 役に立ってると言えば、やっぱりエミリが一番だな。家事とか一人で頑張ってるからな。手伝おうにも言葉通り邪魔にしかならないのは不甲斐ないが。

 本当にエミリには感謝しないとだな。今度、何かプレゼントとでもしてあげないと。


「そろそろ始めようではないか。確認なのだが、二勝二敗の時はどうするのだ異世界から喚ばれた男よ」


 異世界から喚ばれた男って、間違えてはないけど変だし少し長いな


「その時は勝った二人の内から一人が代表で戦うってことでどうだ。それなら互いに問題もないだろ」


「ふむ、それで良かろう。では、さっさと始めるようではないか」


 俺達からはまずアストが戦うことになっていたな。ちなみにアストのステータスはこれだ。


・アスト 女 LV8000

【ステータス】

HP・・・約1京

MP・・・約9000兆

物攻・・・約3000億

魔力・・・約3000億

敏捷・・・約3000億

防御・・・約3000億

【スキル】

『アシスト』『バトルアシスト』『全スキル』

『マップ』『無詠唱』『必要経験値1/10』

『経験値100%増加』『LVUP時ステータス超上昇』

【魔法】

『全魔法』『ホムンクルス創造』『マジックデストラクション』

【称号】

・アシストスキル ・ホムンクルス ・全知全能

・ダイキの嫁 ・影の強者


 ……何と言うか、ツッコミどころが微妙にあるな。全体的に見た感じでは、俺の劣化番ステータスだな。それでも十分過ぎる程に強いんだが。

 本当に緊急事態の時(料理も含む)しか心配することはなさそうだな。でも、幾らなんでも強くなり過ぎたのでは……。


「これも全てマスターのお蔭ですよ。私はマスターの初期の頃とほぼ同じスキル、魔法が設定されていましたから」


 そうか、始めの頃に俺が勢いで作った魔法とスキルがそのままアストにコピーされたんだったな。まだ、あの頃はこの世界の情報も何もなかったから全力を尽くしてたけど、今になってやり過ぎだったことに気付けたな。


 よく考えたら元からステータスとかスキル、魔法も異常な状態だった。そこに勢いでスキル、魔法を作りまくった結果として半分くらい人間を辞めることになってるんだよな。

 アストには出来れば、これ以上人間離れしないで欲しい。


「その緑髪の娘が一人目であるな? 中々の強者の様であるな。うむ、では此方は我が一人目として戦うとするか」


「いきなり魔王ですか。いえ、相手にとって不足はないですね。見ててくださいねマスター」


 一戦目から魔王が戦うのか、正直に言って予想してなかったな。だけど、アストなら勝てるか?

 いちおうステータスを見ておくか。大抵はステータスで勝敗が決まるからな。


・ヘルメレル 女 LV6000

【ステータス】

HP・・・6000000000000000

MP・・・0

物攻・・・600000000000

魔力・・・0

敏捷・・・600000000000

防御・・・600000000000

【スキル】

『物理強化 LV10』『敏捷強化 LV4』

『防御強化 LV5』『鑑定 LV10』

『飛翔 LV9』『恐怖 LV10』

『???』『???』

【魔法】

・なし

【称号】

・魔王 ・地獄の悪魔 ・邪神の使徒

・脳筋ちゃん ・ロリ魔王ちゃん


 ……なんか、称号欄で台無しだな。ステータスは驚く程強いのに。少なくともアストよりもステータスは、上どころか二倍に近いのも多い。

 ただし魔法とかは使えないんだな。何と言うか、「脳筋ちゃん」ってのにも納得だ。明らかに近接戦で戦術とか無しで戦いそうなイメージだ。


 アストが勝つには真正面からじゃなく、スキル、魔法を駆使して遠距離で戦うほうが確実だな。だけど……


 【魔斧ハルバンド】

 攻撃プラス1000 斧スキルLV10以上

 呪いLV10


 アストの武器はこの斧で、近接戦を好んで戦うんだよな。このロリ魔王に近接戦は危険だが仕方ないだろう。それにアストならスキル、魔法を上手く使って、近接戦でも上手く戦える筈だ。


「では、始めるとしましょうか。審判はこの私が務めさせて頂きます。ルールは一対一での戦いで、先に降参したほうの負けとしますが、これ以上は危険と判断した場合は引き分けとさせて頂きます」


 そう言ってきたのは執事風の老人で、おそらくロリ魔王の部下の一人だろう。まだ、部下が残ってたことに驚きだな。


「では、両者指定の位置に着いてください」


 ロリ魔王とアストは気持ちを引き締め、互いに位置に着いた。まるでそれは、本当に命を懸けた決闘の前の雰囲気だった。


「互いに武器を構えて」


 アストは魔斧ハルバンドを、ロリ魔王は拳を構えた。ロリ魔王はどうやら武器は使わずに戦うようだ。長年の経験等で自分には(それ)が一度合っているという結論に到ったのだろう。


「では……始め!」


「「ハァァァ!」」


 掛け声と共に、地面を蹴り二人は一瞬で互いの間合いに入った。

 ロリ魔王が鋭い突きを放ち、それをアストは武器で防いだ。魔法でも防げたかもしれないが、確実に防ぐには最良の手だった。

 しかし、アストのほうが力負けしたようで、体制を少しだが崩してしまった。

 だがアストは瞬時に身体強化を何重にもかけた、それと同時に体制も整えていた。


「やはり身体強化無しでは敵いませんか……」


「フッ、当たり前だ。しかし、我の突きを防ぐとは中々であったぞ」


 二人ともかなりの実力を持っている。スキルや魔法ならアストが、純粋な力ならロリ魔王が優勢だろう。

 だが、アストは身体強化を行い、僅かに足りないがロリ魔王とほぼ互角のステータスになっている。


「では、次は此方から行きますね……ハッ!」


 そう言うとアストは距離を一気に縮め、斧を振りかざした。地面には衝撃により亀裂が入っていたが、その場に魔王の姿はなく、突然の頭への衝撃に意識が飛びかけてしまった。

 だが、飛びかけた意識をギリギリで正常に戻し、距離を取ることが出来た。


「正直に言うとかなり危なかったですが……まだ、戦えますね」


「我のかかと落としを受けても意識を保つとは、相当タフであるな。並みの者であったら命も無いぞ」


 どうやら、斧を躱し上に跳び、目の前に姿が無く動揺してる所にかかと落としを勢いよく喰らわしたようだ。判断力と言うよりも長年の経験と勘に因るものだろうか。


「戦いは始まったばかりですし、攻撃を避けられて、かかと落としで負けた何て格好悪すぎますからね」


 まだ、始まってから五分も経っていない。戦いはこれからが本番だ。

 暫し互いに警戒し合うと、俺が瞬きをした瞬間には動きだしていた。ロリ魔王は拳を振りかざし、それをアストは防ぎカウンターを入れようとする。それを更に魔王は防ぎ蹴りを放つなどを数分間繰り返していた。

 少しでも隙を見せれば負けるであろう攻防を何十……いや、何千と繰り返し、体力もかなり消耗していた。


「ハァハァ……そろそろギブアップしてはどうだ小娘よ……」


「まだ、戦えますよ私は……ッ」


 二人とも限界に近いだろう。この戦いも短い間に終わってしまうことになる。だが、この戦いを見ている者達は永遠に終わってほしくないと感じている筈だ。これ程までに素晴らしい攻防を繰り返していた。

 ボロボロになりながらも戦い続ける彼女達の気迫、覚悟、プライドが更に戦いを盛り上げていた。この世界に来て初めて鳥肌が立ってしまった。


「次で終わりにしましょう……」


「良かろう……我の全力を込めた一撃で相手しよう。そなたに最大の敬意も込めて。だから御主も自らの全力を込めた一撃を放て、魔法でも何でも構わない」


「いえ、最後くらい私も正々堂々と真正面から伐らせてもらいます」


 次の一撃で二人の戦いは終わる。それは言葉で聞かなくても、その空気で感じとれる程二人の集中力は高まっていた。

 これは二人のプライドを掛けた戦いでもあるようだ。ロリ魔王は今までの誇りや経験、アストは俺から受け取った力という誇りを掛けて。


「御主が我の仲間でなかったのが残念だ……いや、幸運だったな。そのお陰でこの様に本気で戦えているのだから」


「その言葉、私の最大の敬意と感謝を込めてお返ししますね。そして、ありがとうございました」


「「____ハァ!」」


 その勝負は一瞬にして終わりを告げた。ロリ魔王は今までで最高の突きを放ち、アストは己の力を全て込め斧で薙ぎ払った。

 土煙が晴れると、先程まで攻防が繰り返されていたそこには倒れた二人がいた。全力で戦い力尽きた二人が。


「この勝負、両者共に気絶したことにより引き分けとする!」


 審判の掛け声と共に二人の戦いは終わった。とても素晴らしい思える戦いだった。

 ならば、そんな二人の傷を癒すのが俺達の役目だな。

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