新魔法
俺達は、魔王の居るであろう部屋の前に来ていた。部屋の前には2体のゴーレムが居た……先ほどまでは。
「「「またですか……」」」
「…………偶然だ。反省はしていない」
四天王とみんなは俺に呆れたような顔をして見ている。肝心の俺は顔をそらしゴーレムだったものを見ていた。
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遡ること数分前……
「あれがゴーレムか、たしかに固そうな奴だな」
ここのゴーレムは熱や衝撃を無効化してしまう特殊な金属で出来ているらしい。
以前は魔王城の周りを警護させていたというが、誰も倒せないほど強かったらしく「あれ? これ部屋の前に居させたら誰も入ってこれないんじゃね」という考えにいたり今は魔王の引きこもり計画に利用されている。
ゴーレムには感情などは存在しないので、これまた都合がよかったらしい。
「よし、それじゃあ新しい魔法作るから」
「「「はい…………え?」」」
熱や衝撃を無効化する? ならばそんなの関係なければ平気じゃないか。氷や鉄の塊だって溶けてしまえば熱や衝撃を無効化するなんて意味はない。
「『魔法作成』……液状化」
『魔法作成、【液状化】を作成しました』
【液状化】
物質と判断されるものを液状化にする。
新しい魔法を作ったのは、たしか島にいる虫を全て消し去ったの以来だな。さて、作ったことだし早速だが使用してみるか。
液状にしたあとは固めてインゴットにでもすればいいしな。
「『液状化』」
「「ぐうぉぉぉ……」」
二体のゴーレムは高さにして5mはあった。そのゴーレムが魔法によって液状になったら?……しかも『バシャン!』、一気に。
「「「…………」」」
こうして今に至るという訳だ。
液状になったゴーレムは全て俺達の頭から降ってきた。みんなからの視線がすごく痛い……
液状にしたあと固めるつもりだったが、辺り一面に飛び散り回収するに出来なくなってしまった。
「よし……全部こんなゴーレムを用意した魔王のせいだな」
「「「魔王に責任転換したよこの人……」」」
俺はなにも悪くない、そう不幸な事故と言えるだろう。それにこんなとこにゴーレムを置いてたのも悪いじゃないか。おもちゃは使ったらきちんと片付けないと駄目なんだぞ。
さてと、いったん帰って風呂にでも入ってくるか……
「じゃあ、いっかい帰るぞみんな……」
「「「はーい……」」」
ちなみに帰りも罠があるが面倒なので壁をぶち破り帰った……




