最後の一撃
白雪が黒蝶へと変化したことに驚いたが何故か力が湧いてくるのを感じた。
「綺麗な武器ね色が変わるなんて」
「ええ、俺もかなり驚いてますよ。でも、行きますよ」
「面白いし迎え撃ってあげるわ」
お義母さんが防御の構えをとると同時に地面を蹴り走りだした。魔刀が使える時間はHPからして長くはないだろうが決闘のタイムアップまでは確実に続く。
お義母さんの目の前まで移動すると今回の切り札を言い放った。
「『連斬』!」
いま使えるMPの限界をのせた連斬を放った。
魔刀による効果によって連斬はとてつもない威力と速度で放たれている。ハンマーを斬るごとに鈍い音が周囲を響き、腕に痛みが走る。
腕が持つかも分からない……限界はすぐそこかもしれない。だが、俺は斬り続けた。
斬り続けているうちにハンマーに皹の入る音が聞こえてきた。
「んな!?」
「はぁぁぁぁぁぁぁ!! 斬れろぉー!!」
ハンマーの皹は徐々に広がっていき、鎧にも皹が入り始めた。黒蝶の勢いは落ちるどころか一撃加えるごとに速くなっていく。
息は上がっていき筋肉は悲鳴をあげている。心臓はいまにも破裂するのではないかと思うほど早くなっている。
斬るのを止めれば俺は倒れてしまうだろう。だが、そんな訳にはいかない。ティアの婿と認めて貰うにはこの人に勝たなければならない。
だったら俺は……ぶっ倒れるまででも斬り続けてやる!
「私の武器と鎧が!?」
「これで終わりだ!!」
「【刀】スキル『一刀両断』が解放されました」
刀スキル最後の技が解放されたというのが聞こえたがそんなの関係ない! 使えるんだったら使ってやる!
「『一刀両断』!」
連斬の最後の一撃に一刀両断を使い縦に振り下ろした。
振り下ろされた刀はお義母さんのハンマーと鎧は綺麗に縦に斬られた。お義母さんは斬られていないようだが見たところかなり驚いている。
それて俺は刀を鞘に納め終えると同時に意識を失った。最後に聞こえたのはリエの声だった。
「勝者ダイキくん!」




