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気持ちはストレートに

 ティアのお義母さんに引きずられて部屋に連れて行かれるとアスト達が仲良くお菓子を食べていた。

 不思議に思ってるところを見るとアスト達は俺とお義父さんがなぜ引きずられているかは分かってないようだ。


「ティアちゃん、この男の子がダイキくんであってるのよね?」


「はい、そうですけども……」


「良かったわー! もしも違う人だったらお母さんは困ってたわよ」


「「「(ダイキくんだったらいいんだ……)」」」


 みんなからの同情の視線が痛い……しかも、お義母さんの視線には殺意が籠ってるし。でも、話さない限り結婚も認めてもらえないだろうし(新婚旅行は行っちゃったけど)。

 こういうのは遠回しに言うよりも真っ直ぐ自分の気持ちを言ったほうがいいんだろうな……よし。


「実はお義母さんにお話があるのですが良いでしょうか」


「なにかしら? まさか家のティアちゃんをくださいとか言うんじゃないわよね?」


「はい……俺はティアのことを含めみんなを愛しています。娘が大事なのは分かりますが俺はみんなに安心して俺と過ごしてもらえるならどんな困難にも立ち向かうつもりです。それが例え己の身を滅ぼすことになろうともこの気持ちは絶対に変わりません」


「…………それは貴方の本心なのよね?」


「はい、嘘偽りのない俺の心の奥底から思っていることです。アスト達が俺のことを嫌だと思わない限りは俺はアスト達を絶対に手離しません」


「そうなの……ティアちゃんはどうなのかしら?」


「ワタシもダイキ殿のことを心から愛してます。それにダイキ殿がワタシ達から離れていこうともワタシ達は絶対に追い続けます!」


 ここまで想ってもらえてるなんて本当に嬉しいな、もし俺が離れたらストーカーになるんじゃないか? まあ、それは考えすぎか……


「分かったわ……ですがダイキさん。先ほど貴方は己の身を滅ぼすことになってもと言いましたわね?」


「はい、それが何か……」


「そんなことは絶対にしないでくださいね? ティアちゃんだけじゃなく他のお嬢さん達も悲しんでしまいますから」


「は、はい……危なくなったらアスト達の安全を第一にしますが死なないように努力します」


 アスト達が哀しみか……たしかに俺がその立場だったら自分もあとを追うとか言いそうだな。そんなことにならないように今後は気をつけないとだな……


「じゃあ、お話も終わったことですし戦闘用のホールへ行きましょうか」


「え、なぜ?」


「決まってるじゃないですか? 私とダイキさんで決闘をするのですよ。貴方が強さが分からなければ任すに任せられませんからね」


 マジかよ……お義母さんと決闘って。さっき鑑定してみたけど色々とヤバそうだったんだよな。


・ティア母(本名?) 女 LV???

【ステータス】

HP・・・1000000000000

MP・・・1000000000000

物攻・・・???

魔力・・・???

敏捷・・・???

防御・・・???

【スキル】

『???』……

【魔法】

『???』……

【称号】

・ティアの母 ・???……


 幸いなのはHPとMPが見えることだな、ていうか鑑定スキルがたまに働かないのはどうなんだ?

 かなり強そうだし気をつけないとすぐに殺られるだろうな、手加減とかしなさそうだし。ステータス差では勝ってるけど経験とかの差が出そうで恐いんだよな、ゲームとかでもステータスが負けててもやり方しだいでは勝つことができるし。

 こうしてティアを嫁にもらうためにお義母さんと決闘するとこになったのだった。

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