捕まりましたが助かりました。
総合評価1000突破しました!
さてと、なぜ俺とティアのお義父さんが椅子に座らされて縄で縛られてるんだ? しかもこの縄、千切れないし……
「えっと、どんなってるんですかね?」
「わたしも覚えてない……一から思い出してみよう」
「はい……えっとたしか」
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「ここがティアのお母さんがいる部屋ですか……やっぱ帰りませんか?」
あの後、部屋の前まで俺とお義父さんは来た……来たのだが。明らかにおかしい、扉を開ける前から謎のオーラが部屋の前まで出てきてる……
部屋に誰かいるかもオーラのせいで分からない、それにさっきから身体の震えが止まらない。俺の本能がこの部屋に入ってはいけないと言っている。
「勇気を出そうじゃないかダイキ殿、わたしだって本当は帰りたかったさ。扉に貼ってある紙さえ見なかったら……」
『ヨウコソ ワタシノ ヘヤ ヘ』
「…………」
……マジでヤバい。文字がおかしい以前に黒い紙に赤黒い字って言うのがヤバい。邪神を倒すより先にこの部屋に居るであろう人にヤられるんじゃないか?
「せーので開けましょう……せーので」
「分かった……ダイキ殿の判断に任せよう」
「じゃあ逝きますよ……」
「「せーの!」」
扉を開けると中には誰も居なかった……え? お義母さんはいったい何処に……
「いちおう中を確認してみようか……ぐは!?」
「どうしたんですかお義父さん……なっ!?」
次の瞬間、俺の意識はとぎれていた……最後に見たのは扉の前で倒れたお義父さんと後頭部への衝撃と鈍い音だった。
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これって、もしかしなくても……
「ダイキ殿の想像通りだとわたしは思うよ……」
「マジですか……スキルが発動しなかったんですけど」
スキルが発動するよりも先に攻撃できるってどんなだよ……幸い後頭部の痛みは残ってないが。それにしても、これからどうしよう。
「見た感じここは地下の牢屋のようだが、監守らしき人物はいないようだな。しかも、ここは大罪人などを入れておく特別な牢屋で外へ声は届かない」
「詰みましたか……一部の魔法やスキルもどうやら発動不可になっているようですし」
リエのお義父さんでもここまで酷くはなかったぞ……気づかなかったけど出されたお茶に毒が入れてあっただけで。
「どうしましょうか……牢屋の外の壁に掛けてある拷問用の道具を見る、限り急がないと命に関わります」
「でも、助けが来るまではわたし達はなにも出来ない」
幸い回復魔法などは使えるが攻撃系や転移系はまったく使えないみたいだし……本当に助けが来るまではどうしようもないな。それまで無事ならだけど……
「お義父さんとかの部下達は……」
「今日のパーティーの為に部下達はみんな準備を担当している。あとは、城の警備員だ……詰んだな」
「こんなとき俺にもお義父さんみたいに部下がいればな…………ん? 部下? いるじゃん使い魔が!」
だけど、呼べるかは分かんないな……でも試してみる価値はあるな。それに一部の魔法やスキルが使えないのはおそらくこの縄のせいだ。
「頼むから来てくれ『サタン』!」
目の前に魔方陣が浮かび上がり中からサタンが出てきた。これで助かったな……問題はサタンがこの縄をほどけるかだけど。
「どうかしましたかなダイキ様? それにそのお格好……なんとなく理解しました。では、縄をほどきます」
「ありがとうなサタン。おかげで助かったよ」
「この位ならいつでもお呼びになってください! 自分はダイキ様に遣えさせていただいているのですから!」
ふう……これで助かったな。お義父さんは……呆然としてどうしたんだ? サタンに驚いているのか?
「き、貴様がなぜここに……」
「縄などに縛られているとは無様だな元龍王よ!」
これは完全にライバルたったとかその辺りだよな……サタンが珍しく指差して笑ってるし。
「貴様がなぜ龍神であるダイキ殿に……」
「ダイキ様は我が主なのでな、今では使い魔となれてとても良かったよ」
「悪魔の王がダイキ殿の使い魔とは……この世界の終わりだな」
あのお義父さん、地味に俺のことも入ってますよねそれ? この世界の終わりって大袈裟だろ……
サタンのおかげで無事に牢屋から出ることができた。
「さてと、じゃあ……逃げますか」
「そうだな、妻に見つかる前に急いでティア達に合流しましょう」
「自分はこのあと予定があるのでここで、ではダイキ様またお呼びください」
「ありがとな、今度なんかお礼するよ」
サタンは魔方陣に入り帰っていった……本当にサタンが居なかったらヤバかったな。




