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やっと里の中へ

 俺達はティアの両親に結婚の挨拶をしにきたのだが……龍王であるティアだけ明らかに歓迎されていない。仮にも里で一番偉いんだよな……あ、そっか。

 初めて会った時からティアは凄い変わったからな、里にいた人(龍)達はティアが落ち着いた感じになってるなんて知らないか。

 そんなことを考えていると人混みから代表? らしき人が出てきた。


「龍神様ようこそ龍の里へお越しくださいまして、わたしはティアの父です。ティアよ、よく龍神様を里へ招いたな」


「はい、父上ただいま戻りました。これは里への土産です」


「「「…………」」」


 なんだ? ティアが帰ってきて親として喜ぶかと思ったら目を見開いて呆然としてるな?


「あ、あのティアが……ち、父上!? それにただいま戻りました!? しかも、土産まで持ってきただと!?」


「「「な、なんですってー!?」」」


 こんどは全員で驚き始めたよ……そんなにティアが礼儀正しくしてるのが変なのか?


「龍神様いったい何があったのですか!? あ、あのティアが、いつもクソ親父としか言わなかったティアが!」


「お、落ち着いてください……俺に聞かれても困りますよ。いつの間にかこんな風になってたんですから」


「ば、馬鹿な……男勝りでいつも誰かを投げ飛ばしていたティアが。そんな性格や態度のせいで龍王なのに嫁の貰い手すら見つからなかったというのに……」


 そこまで酷かったのか……まあ、今はちゃんと落ち着いて可愛くなったしな。今さら嫁に貰うとか誰か言っても俺の嫁だから絶対に渡さないけどな。


「挨拶が遅れましたが一応龍神のダイキと言います、つまらない物ですがどうぞ」


「こ、これはご丁寧に……でも、ティアがあのようになるとはどんなことを」


「ワタシはダイキ殿に相応しくなるために一生懸命頑張ったんだ!」


 ヤバい嫁の一人が可愛すぎて悶えそう……でも、顔を赤くして照れてるティアは中々見れないから貴重だな。これでカメラがあれば良かったんだが贅沢は言ってられないな、アストとかに聞けば作れるかもしれないが国王とかに知られたら面倒すぎるからな。


「っと、何時までも龍神様をこんなところに立たせている訳にはいきませんな。では、城へと参りましょうか」


「へ、城? 城ってどういうことですか?」


「城は城ですが? 龍の里にある龍王が住む城ですが? ティアから聞いていたのでは?」


 全然聞いてないんだが……しかも、人混みのせいで見えなかったが龍の里って里と言うよりも国じゃんか。建物とかもあの国とかと同じような造りでしっかりしてるし。


「では、参りましょうかティアは母のほうへ挨拶へ行きなさい。わたしと龍神様は少し話があるからな」


「わかりました、父上もダイキ殿に無礼がないように気を付けてくださいね?」


 話って言うとやっぱり結婚の話だよな……まさか、リエのお義父さんみたいなことは無いよな。だとしたら面倒すぎる……

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