引かれました……
風邪で具合悪いですがなんとか今日の分を投稿できました……
「では、そろそろ行きましょうかダイキ殿!」
「おう、案内頼むなティア」
俺達はティアの両親に結婚の挨拶をするために龍の里へ行くことになっている。荷物などはアイテムボックスに入れたので特に問題はないのだが、ティアの父親については不安で仕方ない……。リエの父親が親馬鹿だったことを考えるとティアの父親も親馬鹿だった場合が不安だ。
「そんなに不安にならずとも大丈夫ですよ、父と母はあの頃のワタシと違って常識人でしたから……」
「そ、そうか……なんか黒歴史を抉るような感じになってしまって悪いな」
いまのティアを簡単に表すとしたら中二病だった過去の黒歴史を周りから話される感じだな……まあ、実際に中二病だった奴なんて現実では見なかったが。
「今となっては最大の汚点です……しかし、今ではダイキ殿に忠誠を誓い心を入れかえましたからね!」
なんかそれだけ聞くと正義の味方が心を入れかえさせたみたいだな……アスト達も凄い反応に困ってるぞ。
でも、初めて会った時からは想像出来ないくらいマトモになったよな。龍の里の人(龍)達はどんな反応するかな?
「じゃあ、馬車はワタシが責任を持って運転します! 龍の里へは資格があるものが許可しなければ入れませんので!」
「へえ、なんか便利な機能だな。この際だから俺達の家にも似たような仕掛けをするか」
という訳で俺達は龍の里へ向けて出発するのだった。
道中、アスト達は仲良く話をしているように見えたが内容を聞くとあれだった……
『泊まることになってるけど抜け駆けは駄目だからね?』
『それを言うリエさんもマスターへの抜け駆けはいけませんよ?』
『ダイキ様に何かあったときはわたしも獣人として戦います!』
『ダイキ様に何かあったらそれを口実にティアさんを嫁の座から……ふふふ』
なんか黒いオーラが見えてきそうな光景だ……ていうかマリアはアウトだろそれ……
「ダイキ殿……ワタシは無事にダイキ殿と結婚できるのでしょうかね……」
「頑張れティア……結婚したらしたでアスト達とも一緒になるんだしな」
「そうですね……」
それにしてもワープが一度行ったことがある場所しか行けないっていうのは不便だよな……色々と試したけど無理だったし。
アストとかリエに聞いても俺が作ったスキルは自分達ではどうしようもないと言って駄目だったからな。
「あと、どのくらいで着くんだ?」
「2、3時間もすれば着きますよ。片道6時間程なのでそこまで遠くはないんですよ」
「でも、往復12時間って考えると結構遠く感じるな」
行って戻るのに半日掛かるってあっちの感覚だとかなり長く感じるな。あっちじゃ新幹線とか飛行機みたいな乗り物があったからな……
「それにしても魔物とか見ないな、普通だったら魔物とか盗賊が出そうだけど」
「盗賊はダイキくんがこの世界に来て1ヶ月くらいで大分片付けちゃったからね、魔物も魔王軍を一つ潰したから前よりも遭遇しづらいよ」
実は盗賊とかについては賞金がかなり貰えたんだよな……受付さんとか賞金の額を見たとき目が飛び出そうになってたし。
「マスターは自重を知りませんからね……」
「盗賊は許せませんがダイキ様にやられたとなると少し同情しますね……」
「そうですわね……ダイキ様のことですから腕とか絶対飛んでってそうですわ」
嫁達が盗賊に同情して俺を引いてる件……なんだろうか、善い行いの筈なのにな。
「ダイキ殿、少し馬のペースを上げますね!」
「おう、じゃあ馬車の中が滅茶苦茶にならない程度に頼むぞ」
こうしてアスト達に盗賊とかの話で若干引かれながら龍の里へと向かうのだった……




