四天王登場?
※2020年5月7日 文の書き直し終了
「魔物がいるのはこの辺か」
「そうですね」
俺とアストは【マップ】を使い、森の中にいる魔物の近くに来ていた。理由は、即死魔法を試す為に。
「お、いたな」
「いましたね。マスターなら大丈夫だと思いますが、ちゃんと気を付けてくださいね」
見つけた魔物は、二本足で立つ銀色の狼だった。
さてと、二足歩行なのは置いておくとして、【全スキル LV10】の中から見つけた鑑定スキルで見てみることにした。
・シルバーウルフマン(亜種) オス LV157
【ステータス】
HP・・・56000/56000
MP・・・1000/1000
物攻・・・7800
魔力・・・600
敏捷・・・8100
防御・・・7500
【スキル】
『索敵 LV8』『筋力強化 LV7』
『視力強化 LV5』
【魔法】
なし
【称号】
・魔王軍四天王 ・狼の王
称号が変だが気にしない。よし、倒してレベルを上げよう。
うん、そうしよう。気にしたら負けだ。
「『インスタントデス』」
「何者だ! きさ、ギャー!」
これで、自分よりレベルが高い敵も倒せる事が分かった。
しかし、かなりMPを持っていかれたのを感じた。
「倒せたけど、MPをかなり使ったな」
「そうですね。やはり、レベルの差ですね。でも、その程度で倒せるのなら結果的に良かったのでしょうね」
「それと、称号に変なの入っていたな」
「そうですね。魔王軍の四天王でしたね。あ、マスターもレベルが上がって強くなりましたよ」
「ほんとか。どれどれ……」
・木村大輝(冒険者・ダイキ) 男 LV258
【ステータス】
HP・・・189590000000/189600000000(1896億)
MP・・・11700000000/11700000000(117億)
物攻・・・48670000(4867万)
魔力・・・48670000(4867万)
敏捷・・・48670000(4867万)
防御・・・48670000(4867万)
【スキル】
『全スキル LV10』『スキル作成 LV10』
『バトルアシスト LV10』『アシスト』
『マップ』『必要経験値1/10』
『経験値100%増加』『LVUP時ステータス超上昇』
『無詠唱』『魔法同時発動』
【魔法】
『全魔法 LV10』『魔法作成 LV10』
『マジックディストラクション』
『インスタントデス』『ウォーターショット』
『ホムンクルス創造』
【称号】
・勇者 ・適正者 ・神の恩恵 ・魔神 ・剣神 ・龍神
・人間を辞めし者 ・ホムンクルスを作りし者
・アストの主
「アスト。普通の冒険者が、俺のレベルになるまでどのくらい掛かる?」
「まず無理ですね。普通の冒険者がマスターのレベルに到達するのは。不老不死の人間ならば可能だと思いますよ」
「じゃあ、普通の冒険者が死ぬまでに到達するレベルはどれくらい?」
「100になるかならないかです。マスターと一緒に召喚された勇者達でも、まず無理ですね」
なんというか、城から追い出されて数時間でこんなになってしまった。
隠蔽スキルがあって本当に良かった。バレたら利用されかねない。だけど、本当にアイツらは魔王とか倒せるようになるのだろうか。
「なあ、この魔物はギルドに見せない方が良いのか?」
「そうですね。目立つ事が嫌なら見せない方が安全と思われます。これでも魔王軍の四天王ですからね」
「ていうか、魔王ってのはゲームとかで良くある魔王なの?」
「マスターの考えているので合っていると思われます。魔王は、一人で国を簡単に落とせると言われています」
国を落とすって、かなりヤバイんじゃないか。あまり関わらない方が良さそうな気がする。でも、四天王の一匹を倒したから……そのうち気づかれるんだろうな。
「なあ、アスト。こいつは四天王の中で何番目に強いんだ。たぶん最弱とかだろ」
「そんな訳ありませんよ。四天王の一匹とはいえ、人間の国のすぐ側の森に居たのですから。この狼は四天王の中で2番目だったらしいです。ちなみにトップは、この狼のステータスを少し強くした程度です」
「俺、そんな奴を倒したのか。ちなみに魔王って俺と比べてどのくらいか分かるか」
これは気になる。せっかく楽しく生きていけると思ったのに魔王に襲われて死にました、なんて冗談でも嫌だ。
「魔王ですか? 今のマスターと比べたら小物同然ですよ。魔王は、マスターのレベル50くらいのステータスで同格です。今のレベルになったマスターに敵う筈がありませんよ」
「そっか。それなら安心だな」
「はい、いざとなったらこの大陸を消滅させれば良いのですから」
「そうかそうか…………いま、なんて?」
いま、アストが大陸を消滅させれば良いとか言った気がする。聞き間違えだよな……うん、そうだよな。
「ですから、大陸を消滅させれば良いのですよ。今のマスターなら、本気を出せば大陸の一つぐらい簡単に沈められますよ?」
「聞き間違えじゃなかった……」
俺、本当に人間を辞めてるんじゃないか。
この称号の本当の意味が分かった気がする。
「マスターは、一応は神になっていますからね。称号にもちゃんと魔神・剣神・龍神と載っていますよ」
「え、それってあの神の単なる冗談じゃなかったのか」
「そんな訳ないじゃないですか。マスターには【スキル作成】と【魔法作成】があるのですから上位の神でも従えることができますよ」
色々とヤバイな。これから仲間を増やそうと思ってたのに、これじゃあ戦った後に怖がられて増えないんじゃ……。
「まあいいか。金を手に入れる為に他の魔物を倒そう。そこにもシルバーウルフマンの取り巻きが数匹いるし」
「はい。そうですね」
「そういえば、こいつの死体はどうするんだ。さすがに放置はダメだろ」
「マスターの【全スキル LV10」には、アイテムボックスというスキルもあるので使ってみて下さい」
「分かった。【全スキル LV10】………アイテムボックス」
使ってみると、目の前に黒い穴が開き、魔物の死体がシュボッと吸い込まれた。なんか、掃除機みたいだった。
「便利だなこれ。さてと、こいつらも殺るか」
その後も、俺とアストは魔物を倒し続けた。
そこで分かった事があった。俺が魔物を倒すと、アストにも俺が倒した魔物の経験値が半分入るということだ。なので、今回は俺が即死魔法で倒した。
それと狩った魔物の数だが、100を越えた辺りで数えるのをやめた。
・シルバーウルフマン 1匹
・シルバーウルフマンの取り巻きのシルバーウルフの連中 3匹
・スライムみたいなの 63匹以上
・ゴブリンみたいなの 30匹以上
・でっかい虫 30匹以上
「マスター。説明が雑過ぎます」
「面倒だから別にいいだろ。アイテムボックスに死体は入ってるんだから」
「たくもう。マスターは面倒臭がり過ぎです」
・
・
・
・
・
・木村大輝(冒険者・ダイキ) 男 LV487
【ステータス】
HP・・・37986500000000(37兆9865億)
MP・・・238708000000(2387億)
物攻・・・589600000(5億8960万)
魔力・・・589600000(5億8960万)
敏捷・・・589600000(5億8960万)
防御・・・589600000(5億8960万)
【スキル】
『全スキル LV10』『スキル作成 LV10』
『バトルアシスト LV10』『アシスト』
『マップ』『必要経験値1/10』
『経験値100%増加』『LVUP時ステータス超上昇』
『無詠唱』『魔法同時発動』
【魔法】
『全魔法 LV10』『魔法作成 LV10』
『マジックデストラクション』
『インスタントデス』『ウォーターショット』
『ホムンクルス創造』
【称号】
・勇者 ・適正者 ・神の恩恵 ・魔神 ・剣神 ・龍神
・人間を辞めし者 ・ホムンクルスを作りし者
・アストの主 ・魔物の天敵 ・残虐の王
・アスト 女 LV169
【ステータス】
HP・・・298000000(2億9800万)
MP・・・29800000(2980万)
物攻・・・8500000(850万)
魔力・・・8500000(850万)
敏捷・・・8500000(850万)
防御・・・8500000(850万)
【スキル】
『アシスト』『バトルアシスト』『全スキル』
『マップ』『無詠唱』『必要経験値1/10』
『経験値100%増加』『LVUP時ステータス超上昇』
【魔法】
『全魔法』『ホムンクルス創造』『マジックデストラクション』
【称号】
・アシストスキル ・ホムンクルス ・全知全能