天使……
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別荘の中に入り、俺はなんとなくキッチンに近づくのは危険だと判断し部屋へと直行した……
「なぜだろうか、リエの言葉が妙に引っ掛かるな……それにキッチンから異様な気配がしたし。リエの呼んだという天使だと思うがワクワクしたりしないな……」
もうすぐに夕食だとは思うが呼ばれるまでは部屋に待機しとこう……それまで荷物とかの整理でもして待つか。
――コンコン
「ん? はーい」
誰か来たのか? 不審者じゃないのはスキルで分かるしな。
――ガチャ
「ダイキ殿、すまないが少し話があるのだが……」
「別にいいが、どうしたんだ?」
ティアが不安そうな顔をして部屋に入ってきた。ティアにしては珍しいな……いつも自信に満ちた顔をしてるのに。
「実は里から連絡があってだな……」
「なんかあったのか? もしも大変なときは俺も力を貸すぞ?」
「いや、そうじゃないんだが。実はだな……父から今度ダイキ殿を里へ連れてくるように言われたんだ……」
あ~……そういうことかな? よく聞く『娘は嫁にやらん!』ってやつか……でも、前に許可はとったんじゃ?
「という訳で近いうちにダイキ殿に一緒に里へ来てもらえるとありがたいんだが……」
「別にいいぞ、もともと挨拶をしに行きたかったしな。だけどティアの父親か……」
「どうかしたのか? それとも何か失礼なことを……」
「ちがうちがう! ただ不安でな……ティアの父親ってことはつまり前の龍王ってことだろ? そう考えるとな……」
「大丈夫だぞ!? ワタシの父親って言ってもダイキ殿に初めて会ったときのワタシのようではないからな!」
いったいどんな人なんだろうな……あっち世界の典型的なタイプじゃなければ良いんだが……
「じゃあ、来週あたりに行ってみるか。ティアだって里帰りくらいはしたいだろ?」
「ありがとうございます! じゃあ、里にも連絡しときます!」
殴られる覚悟くらいはしとくか……あとお土産も選んでおかないとだな……
アスト達とも結婚したが大丈夫なんだろうか……いざとなったら。
『ダイキく~ん! ご飯だぞ~!』
「お、呼ばれたみたいだから行くか」
「はい、じゃあ行きましょうか」
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夕食を食べる為に食堂に来たことまでは良かった。だがキッチンから出てきたのは……
「あら~! かわいい坊やね~!」
「ちょっと! あたしだって坊やと話したいんだからどきなさいよ!」
筋肉ムキムキのマッチョなオカマだった……そりゃあ天使の輪と羽がありますよ! でもさ……
「リエ……どういうこどだ? なにか弁解があれば聞いてやろう」
「ダイキく~ん、顔が恐いぞー! すみません暇なのがこの子たちしか居ませんでした……」
「まだ、ちゃんとした男だって言うなら納得してたぞ? でもなあ、これは……」
なんだろうか……新婚旅行の筈が葬式に参加してる気分なんだが……
リエが言ってたのが何で引っ掛かってたのか分かった気がするな、しかもアスト達まで驚いて意識が飛びかけてるぞ?
「じゃあ、夕食にしよっか……」
「そうだな……だがリエ? あとで俺の部屋に来いよ?」
「はい、分かりました……」
夕食はカレーだった……これって本当に新婚旅行なんだよな? 葬式とか合宿じゃないよな?
このあとの風呂に期待だな、リエによると露天風呂だって話しだしな!
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一方その頃、ティアから連絡を受けた龍の里では……
「皆の者! ダイキ殿が里へ来るようだぞ! 急いで準備するんだ!」
「なんですと! いずれ来るとは思っていましたがこんなにも早くとは……最高レベルのおもてなしをしなくてはいけませんな!」
「皆の者、失礼がないようにするのだぞ!」
「「「は!」」」
ティアの里帰りは話題にすらなっていなかったのだった……




