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閑話・ティアの気持ち

 ワタシは魔王の一人が人間との戦いに破れたことを部下からの報告で知った。

 始めは冗談か何かだろうと想っていたが後々調べたら実際にある国にいる男が魔王軍を一人で打ち破ったらしい……


「我はその男の要る国に行きその男を打ち倒してくる! 魔王を倒すような男が龍の里に危険をもたらす可能性もあるからな!」


「また始まったか……あれが自分の娘だと思うと女とは何かを疑ってしまうぞ……」


「前龍王様、もう諦めたほうがよいかと……あわよくばその男に龍王様と結婚してもらわなければ貰い手が居なくなりますゆえ……」


「魔王を倒すほどなら娘にも相応しいだろう……ていうか貰ってもらわなければ儂達のストレスがそろそろヤバいからな……」


「あの方は幼い頃からおてんば過ぎますゆえな……」


 父上達がなんか言ってるようだが関係ない! 我は強き者と契りを結ぶのだ! 人間のような下等生物と結婚などするか!


「では、行ってくる! かならず生きて帰ってこよう!」


「「「生きてれば100年くらいは戻ってこなくて良いからなー」」」


 この時のワタシは未熟だった……人間ごときに遅れはとらないだろうと……

 だが、相手はまさかの龍神の称号をもつ半神だった……

 龍種にとって龍神とは絶対的な存在でどんな命令にも従うような存在、つまり龍神様が「無礼を働いたこの者を龍の里の皆で殺せ」と言えば有無を言わずに従うだろう……

 ワタシは必死に謝り許しを貰った……だが、創造神様との会話が言葉がワタシに止めを刺した……


『そうだろ……って、は? 彼女? え、こいつ女だったのか……』


 なんとワタシは男だと思われていた……里でも間違えられる事はあったが龍神様にまで間違えられるとは思っておらず不覚にも泣いてしまった……

 だけど、その後の励ましの言葉に異性としてワタシは龍神様に惚れてしまった……


『間違えて悪かったな……それに綺麗な顔が涙で台無しだ元気だしてくれ』


 龍の里でも求婚を受けることは何度もあった……だが、龍の里には絶対的な掟がある。

 それは、求婚する場合は受けてよりも強者でなければならない……結果としてワタシは全ての求婚相手を打ち破ってしまった。

 そんなワタシよりも強き者にこんな言葉を言われてしまえば惚れない訳がなかった……

 そのあと里にあの方に側にいたいと思い念話で話をすると……


『龍神様だと!? 我が娘よ何でも良いからその方につかえるのだ!』


『龍王様、絶対に不敬は働いてはなりませんぞ!』


『やっと、龍王様が結婚できるかもしれないですな……』


『あのガキ大将と言われた方が……』


 快く返事はしてくれたが大半がホッとしてたのは気のせいだろう……気のせいだよな?

 そうしてワタシは龍神様に護衛ということで側に居られることになった……

 龍神様には沢山の女性が側にいたが絶対に負けない!

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