王との謁見 PART2
※2020年5月23日 文の書き直し終了
この光景は、いったい何なのだろうか。
お城で、王様を含めた偉そうな人達がみんなして土下座しているって。しかも、リエだけでなく俺に対しても……。
「この度は申し訳ありませんでした! まさか、創造神様と三神様とは知らずに無礼を働いたこと。誠に申し訳ありませんでした!」
「ていうか、疑わないのは何でですか。隠蔽を使って変えてる場合だってあるだろうに」
「それは無理だよ? 隠蔽は、ステータスを下げるのと称号とかを消すしか出来ないから。追加したり、能力を上昇させることは出来ないんだ」
つまり、俺にとっては凄い便利ってことだ。
「なんで、創造神のリエがいてもそこまで驚いてないんだ?」
「神だって、たまに下界に来るよ。実際、神が王様の国もあるからね」
「いろいろと教えてくれてありがとうな。リエ」
「それくらい、いつでもバッチコイさ!」
それと、そろそろ土下座をどうにかしないと話が進まない。
俺の居心地が悪すぎたりもする……。
「話をしたいから、土下座は止めてくれませんか。リエとかに変な噂を流されそうだし……」
「チッ……気づかれたか……」
「おい……聞こえてるぞ」
「ん~? なんのことかな~? 別に、ダイキくんが王様達に土下座させて、嘲笑ったドSだって噂を流そうとしたとかじゃないよ~」
わざとらし過ぎるだろ。ここまでわざとらしいと、もはや清々しいと感じる。
「地面に正座も止めて……」
「「は、はい三神様!」」
「というか、その三神ってのは?」
「三神っていうのは、三つの神の称号を持っている神の事だよ。ちなみに、ボクは創造神の称号だけだから創造神って、そのまま呼ばれてるんだ!」
つまり、称号の数によって神の呼び方も変わるらしい。
称号が少ない神ほど楽そうだ。
「因みに、どの称号で呼ばれるかは三つの中から勝手に選んで良いからね!」
「んー、いまは三神でいいか。別に神っていうのを主張したい訳じゃないし。それに言わないほうが面倒ごとが少なそう」
「じゃあ、話を進めよっか。国王くん、もしもダイキくんにとって不利益な事があったら……」
「な、何でしょうか……」
「………ダイキくんが、この大陸を消します!」
「俺かよ!」
実際にいまの強さなら大陸一つなら消せそうだから、否定できない。
「因みにどのくらいの時間で、でしょうか……」
「う~ん、1分くらいかな。空に行くのに20秒、消し飛ばすのに30秒かな? いちおう言っておくけど、単純な強さならボクよりもダイキくんの方が強いからね」
「な、なんと! 創造神様よりもですか!?」
本当だったことに驚きだ……てっきり、冗談か何かと思っていた。
「では、別の部屋に移りましょうか……」
「ああ、行くぞ。みんな」
「「は、はい(ラジャー)!」」
ラジャーって、リエのテンションはどうにかならないのだろうか。
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話を始める前から疲れた。
でも、本番はこれからだし頑張らないと……。
「まずは、男爵の件からですが。ダイキ殿が良ければ、侯爵になっては頂けませんか」
「だってさ。どうする、リエ」
「んー、別にいいんじゃないかな? あと、ダイキくんが神だって事は別に発表していいからね」
「良いのでしょうか?」
さっきまで反対してたのに、急にどうしたんだろうか。
まさか、俺に対して嫌がらせをしたい……という訳ではなさそうだ。
「いっそ、神だって発表した方が、襲って来ようなんて馬鹿な輩も現れなさそうだからね。面倒ごとについては目を瞑るとして、それならついでにボクが一緒にいることも言ってね。人質にしようなんて輩も現れないだろうから」
「それでアスト達に危害が加えられなくなるなら……でも、面倒ごとは嫌だぞ……」
「了解しました! では、式典をしようと思いますので、後日連絡します。今後ともこの国をよろしくお願いいたします! それと今回の魔王軍討伐についてですが、金貨100万枚を贈らせてもらいます!」
「わ、分かりました……今後ともよろしくお願いします」
こうして王様との謁見? が終わった。
……土下座しか記憶に残っていない。更に言うと、光が反射してた頭しか。
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無事に家に着いたが、問題が一つあった。
あの後、話を聞いたのだが俺の事を王様に伝えたのは、初日にお金を貸してくれたロインさんだった。
しかし、自分以外の騎士達が魔王軍との戦いで全員やられた為、騎士を引退して、実家の手伝いをする為に遠くの村に帰ったらしい。
「残念でしたが元気を出してください。いつか必ず会えますよ、マスター」
「そうだな、アスト。これからの人生、こっちの世界で暮らすんだから一度くらい会えるよな」
諦めなければ必ず会える筈だ。それに、式典があるらしいので、その時に王様からロインさんも呼ばれるかもしれない。
「ダイキくん。何か忘れてたないかな?」
「忘れてること、何かあったか」
「冒険者ギルドに行くことだよ……」
あ、そういえば、城に行く前に受付さんが来たな。すっかり忘れていた。仕方ない、今から行ってくるか。
「じゃあ、行ってくるよ。エミリ、何か夕飯に使う物とかあるか」
「いえ、特にはありません。気をつけて行ってきてください、ダイキ様」
「ああ、行ってきます」
「「「行ってらっしゃいませ、ダイキ様(マスター)!」」」
ギルドに行くのはいいんだが、まだ酒を飲んでるとかはないよな? ないと願いたい……。
リエ「ボクは偉いのだー!」




