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異世界召喚?

※2020年5月5日 文の書き直し終了

 目を覚ますと知らない天井だった………。アホなこと考えてる場合じゃないか。あの胡散臭い神の話を信じると、ここは異世界の城なんだよな。


「え!? ここどこよ!?」

「知るか!?」

「おい!? 目覚ませ!」

「アハハハァァ!? ここは夢ェ! そう夢なのよぉぉぉぉ!」


 かなりパニックになっている。周りを見るに偉そうに椅子に座ってる爺さんが王様のようだ。仮にも客人である俺たちは地べたで、自分だけ豪華そうな椅子に座ってるのは失礼じゃなかろうか。でも、奥さんの尻に敷かれそうなタイプだな。


「静まれー! この方をどなたと思っている!」

「「「知るかよ!」」」


 ほとんど全員でハモるってどうなんだよ。仲いいなこいつら。

 しかも、騎士の人も驚いて静かになっちまったぞ。


「うぉっほん、我はこの王国の王だ! 貴様らは勇者としてここに召喚してやった! ありがたく思え!」

「「「思うか!」」」


 王様は王様で、偉そうなことをドヤ顔で言っているが、このクラスメイトの変な統一感はなんなんだよ。

 てか、もう既に面倒臭い。まあ、(あっち)の世界よりはマシか。


「貴様らが勇者の称号を持っているか確認する! ステータスを開け!」


 王様がそう言い、横にいる騎士っぽい格好をしたおっさんが、開き方を皆に教えてくれた。

 『ステータスオープン』と言って開くらしい。ある程度の人になると念じれば掛け声もいらないという。


「「「ステータスオープン!」」」


木村大輝(きむら だいき) 男 LV1

【ステータス】

HP・・・100000000/100000000(1億)

MP・・・10000000/10000000(1000万)

物攻・・・10000(1万)

魔力・・・10000(1万)

敏捷・・・10000(1万)

防御・・・10000(1万)

【スキル】

『全スキル LV10』『スキル作成 LV10』

『バトルアシスト LV10』

【魔法】

『全魔法 LV10』『魔法作成 LV10』

【称号】

・勇者 ・適正者 ・神の恩恵 ・魔神 ・剣神 ・龍神

・人間を辞めし者


 ………は? ステータスもヤバいが、魔法と称号がヤバい。これは、見つからないようにした方がいいよな。てか、犯人は神だろこれ。

 ん? 画面が切り替わった。


隠蔽(いんぺい)スキルを使用しますか? YES/NO?』


 ここはYESを押しておこう。隠蔽ってことは、これで隠せると思うし。ていうか、神の奴がプレゼントくれるって言ったのはこれの事か。


「ステータスについてだが、HPとMPが1000、それ以外のステータスが100なのがLV1の一番良いステータスだ! ちなみにこの世界の成人した男のステータスは合計100いけば良いほうだ」


 普通にヤバかった。これは隠さないとどうなることか。良くて行動が見張られる、悪くて隔離か幽閉か。


「スキルや魔法じゃが、一つでもあれば優秀だ! LVは0~10まである。恐らく貴様達はLV0だ! ちなみに1つの魔法やスキルをLV10まで上げるのは、一生あっても足りぬらしい」


 またか、5つ もあってLV最大だ。ちなみに俺以外で一番良かったステータスを持っていたのは、クラスで一番イケメンで、いじめが大好きな西条一樹という男だ。鑑定スキルとやらで見れた。


・西条一樹 男 LV1

【ステータス】

HP・・・1000

MP・・・900

物攻・・・100

魔力・・・90

敏捷・・・100

防御・・・100

【スキル】

『剣技 LV0』『物攻強化 LV0』

『防御強化 LV0』『敏捷強化 LV0』

【魔法】

『光魔法 LV0』『火魔法 LV0』

【称号】

・勇者


「なんと! 全ステータスがトップクラスでスキルも4つ! それに二属性の魔法を使える! 恐らく他の勇者たちよりも強いぞ!」

「ははは! そうか! 俺が真の勇者という訳だな!」


 調子に乗ってるな。発言からしてもやっぱり好きになれない。


「おい、最後はお前だ! ステータスを見せろ!」

「はい」


 見せろと言われたので俺は正直にステータスを見せた。本物だとは言っていないので嘘ではない。


「勇者の称号がない! どういうことだ!?」

「なんだと!?」


 そりゃそうだ。隠蔽スキルとやらで誤魔化されているのだから。神の言ってたことだ、バレることもないだろう。


「しかも全ステータスが1桁………おい! こいつを城からつまみ出せ!」

「「「は!」」」


 俺は、ぞろぞろとやって来る騎士達によって引きずられ、城から追い出されることになった。


「マジか! あの根暗オタクのやつ追い出されたぞ! 称号すらないとか! 終わったな!」


 色々な奴が馬鹿にしてくるのが聞こえる。というか、根暗オタク言うな。やっぱり異世界に来てもこいつらは変わらない。

こうして俺は、城から追い出された。金も無く…………あれ、これ本当に生きていけるかな。

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